anemone

ぼんやりしたり、うっかりしたり。

あにきさんへの手紙

ジャマーバンドのあにきさんが、今回の山崎騒動について書いてはった。

やってたファンサイト(山崎ラヂオ店)の企画として、音楽の目利きであるあにきさんに半ばムリヤリ山崎まさよし氏のライブ音源を聴いてもらい、感想をお伺いしたのはかれこれ20年以上前。その時のお返事感想がこちら。

 たった一人でステージに立ち、自分の音楽をみんなと共有することを、こんなに楽しんでいるアーティストは少ないと思います。ライヴが好きなんでしょうね、きっと。っていうか自分の歌を気に入ってくれる人がいることが、嬉しくて仕方ないんでしょう。そんな素直さがとても気持ちいいライヴです。音楽はとても豊かなバックグラウンドを持ってるし、曲はいいし、なにより、人柄よさそうやし。

おぉ、久しぶりに読ませてもらうと、ジーンとするなぁ。一曲一曲の考察も見事やし、改めてあにきさんの眼力に感服してしまう。あにきさんのブログ読んで今回の騒動について考えたことなど、メールさせてもらった。以下抜粋。

 

いつもは閲覧数が0の時もある閑散としてる日記ですけれど、 昨日も一昨日も三十人くらいは閲覧数あり、 こんな辺境の地にまで影響を及ぼすほど山崎関連はざわついております。と思ったらBUCK- TICKのあの方急逝して、それもライブで歌いながら亡くなったとでも言って良いような壮絶な逝き方で、 手抜きライブやら払い戻しやらそんなケチな話はぶっ飛んでしまった感のある状況でございます。

思うに現状の、満足にギター弾けない歌えない体たらくを客に晒すのが、 山崎氏本人がいちばん辛いんだと思います。そしてこれまでの彼の実感として、もう音楽家としての山崎まさよしを見にきてる客 は少ないんじゃないかって思ったのではないでしょうか。 ファンクラブイベントの企画をホテルでのクイズ大会にする位ですから、事務所スタッフの考えなのかも知れないですけれど。でも実際は違った。客は音楽家としての彼を欲してた。 当たり前です。だから怒ったしそれでお茶を濁せると思った山崎氏に裏切られた気持ちになった。まぁ 場所が関東圏ということで学級会の紛糾みたいな格好になりましたけど 、関西だったらヤジ怒号の嵐だったと思います。

 

あにきさんのお返事はこう。「ストーンズの新譜を聴いてみてください。2023年のタイム感で聞いてもびっくりするくらい良いです。トシとろうがプロ意識があれば、ここまでいいものが作れるのです。音楽活動って、演る方にいつもフロントラインにいる意識があるかどうかだけ、だと思っています」

そうなんよねー。これから彼はどちらをむくのか。「フロントラインにいる意識」を再び獲得すべく進むのか。あるいは進みたくないなら、それはそれで仕方ない。奥さんのお里の和歌山にでも移って、海や山眺めてミカン食べて、ぼうっとしはったらいい。あるいは群馬でキャベツ作るとか。そういうことが出来る環境がありますようにと願わずにはおれない。