anemone

ぼんやりしたり、うっかりしたり。

見上げる人びと

またまたモノレール摂津のJACKLIONにジャマーバンドのLIVE見に行く。今回は「たっぷりジャマー」と銘打たれたLIVE、ワンマン2部構成。相変わらずの安定感、要所を締めるおなじみ曲と泉のように生みだされる新曲の組み合わせで、マンネリにならずに楽しませてくれるあたり、引き出しの数がはんぱない。オリジナル曲多すぎて、なかなか私の大好きな曲と巡り会えないのがちと残念なところ。までも聴いてて元気になる曲満載、笑顔もいっぱいで、ままならないことも多いけれど頑張っていくぜーって気持ちになりましたわよ。

新たな試みとしてメンバーそれぞれが新曲を作成、今回はベースのイカさん作詞の新曲をイカさんのボーカルで!忙しい毎日のなかで流されまいと立ちどまる夜にふと見上げる月を歌った、切なくもあり実直に生きるひとならではの力強さもあるナンバー。イカさん歌上手いなぁー。

 

ままならない毎日に疲れて夜空を見上げる人は、歌の中にときどき登場するけれど、そんな歌の中でこれまで一番驚いたのが太陽の塔(バンド名ね)の歌う「たとえば月を見上げてみれば」    だれもが一人きりで時間を旅している  と圧倒的な孤独を歌う。  遠く離れた場所で、同じ想い感じている人がいるとしたって、会うことのない人かもしれないけれど   ここでがらっと視点が変わるのだ。寂しい気持ちで見上げる月、もしその月からこちらを見下ろしてみたら?そうすると、まったくのひとりぼっちだと思っていたのが、そうではない、孤独な魂たちはそれぞれがゆるやかに繋がりあっているのだということが示される。

月の砂漠から 僕らを見下ろせたなら
こちらを見上げている顔は いくつ見える?
ひとつ ふたつ みっつ いくつも
僕らの街で 隣の街で 遠くの街で 見上げてる

もう一曲、ここにも夜空を見上げる人がいる。あてのない夜は 空を見上げて何を願うだろう  山崎まさよし氏の珠玉の一曲「コイン」  彷徨ううちにたどり着いた水辺で、視点は水の中のコインへと移動する。叶えられた願い、叶わなかった願い、沢山の人の願いがコインという形をとって静かに沈んでいる。

澄んだ水の底に沈んだコインは誰の願いだろう
気づいたら君の名前を呼んでいる