anemone

ぼんやりしたり、うっかりしたり。

melancholy pitcher

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アスレチックスから、正式に藤浪選手の登板は4月1日だというお知らせが出た。うーん、このビジュアルはどうなん。私としては藤浪選手の魅力があまり生かされてないように思えるけどなー。強い!どんな相手が向かってきても 倒されないぞ!がおー!ってトコを見せたいとなるとこうなるんでしょうね。大谷選手も最初の頃はなんかこういう無理やり強そうに見せる系に嵌められて、イケてないビジュアル多かったように思うけど、そのうちエンゼルスkawaiiという価値観を発見して随分大谷選手のビジュアルはマシになった。アスレチックスも、新しい価値観に気づいて欲しいなぁ。

ははは、こんなこと思うの私だけだろうか、実際の藤浪選手はどういった方なのか全く存じませんがですよ、ロマンティックそしてメランコリックっていう要素を感じるん。 目尻までくっきりぽってりしている二重瞼の大きな目、小さく閉じられた口、時に自らの意志と反して破壊的なボールを投じてしまう憂い、素晴らしいポテンシャルが故に茨の道を進まねばならなかった来し方。宿命に抗うように勝負に身を投じる闘士の眼差しはどこか虚無的だ。    藤浪晋太郎選手のお顔はラファエル前派と親和性高いと思う!

ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティの「プロセルピナ」誘拐されて冥界に連れてこられたプロセルピナは、助けが来ても冥界の柘榴を食べてしまったので年の半分しか地上に戻れない。この柘榴をボールに持ち替えれば、ほらなんかイケそうやん?

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お顔はこっちのマダムの方が近いな。ロセッティの描く人って案外がっしりしてるから。こちらも右手にボールを持たせたらイケそう(何がどうイケるんや!)

オープン戦最終登板、お疲れ様!6回ノーヒット!色々と課題もあるでしょうけど、乾燥アリゾナ離れて地元で調整して、気分上げていきましょう!

 

四月になれば彼は

いやー、終わってしまったなー、たのしかったなー。準決勝はハラハラして日記書きながら消音で観戦いたしましたわ。決勝は仕事でリアルタイムでは見られなかったけど、向かいの営業さんがパソコン越しに9回から実況してくれたので、ま、全国民とヨロコビを共有できましたよ。これでチェコチーム映画化作品にもエンドクレジットに「尚この年のWBCは日本が優勝した」ってちゃんと入れられる、いや「尚この年のWBCは日本が優勝し、MVPに大谷翔平が選ばれた」って入れられるですよ!

で、それぞれの選手たちは元のチームに戻って、開幕に備えていく、と。藤浪選手は次登板はこっちの26日だそうで、頑張ってほしい!

だから4月1日だって!藤浪Tシャツ付きチケットの日だもの!球場の良い席に晋太郎Tシャツ着た人がずらっと並んで応援する日だもの!開幕日はスーパースターのオオタニが二刀流するってことで人は来る、なんなら見られるの確定だから日本からもわんさか来る、2日目は同じJAPANのユニフォームを着た僚友が対決するってことでまたまた人は来る。2日動員が見込めるわけですよ!三連戦最後の日は、それぞれの先発が終わって、試合前のグラウンドでわちゃわちゃする二人が見られるかもしれないな。

 

oriental sexy and kawaii

実のところ、日本のプロ野球にあまり興味が無かったため、選手がどんな顔をしていてどんなプレイをしているのかほとんど知らない。当然藤浪選手のことも詳しくない。ご尊顔に至っては大阪桐蔭時代の印象からアップデートしておらず、今回のMLB行き報道で記憶の中のお顔とのギャップに驚いたのだった。今はこんな顔、こんな体格してはるんや!非常に珍しいことに27歳おっちゃんの壁を超えた今の方が、イイ顔してはる。1番のチャームポイントは眼だな。東洋人特有の肉厚の瞼にくっきり入る二重のラインが映えるアーモンドアイ。鼻は小鼻の張りがあまり無いスッキリした形なので、余計目の印象が強くなる。斜めからのアングルがいいな。

この面長の東洋人の若者には同じ日本人の「好青年」大谷選手には無いフェロモンがある。ドイツブランドのBOSSが大谷選手のスポンサーってわかるわぁ。スクエアなイメージだもん。カタいというか堅実というかね。お父さんちょっと無理してでもBOSSのスーツ買っちゃおうかなーって、CM効果抜群。藤井聡太さん(タイトル持ちすぎてどういう称号で呼んだらいいかわからず)もBOSS の大きなロゴの入ったトレーナー着てはった。藤浪選手の場合だと、んー、どことなくデンジャラスなニュアンスもあるイタリアブランドが似合いそう。アバンギャルドすぎるグッチはちょっと遠慮して、メンズコレクションに力を入れ出したエトロあたりどうでしょうね。並みの日本人では服に負けてしまうからあまりCMにはならないか。エトロの暗めの柄のテキスタイルを使用したジャケットを着て、チャームポイントの二重がくっきりと映るようなライティングにしてもらうと、ヨーロッパやアメリカの人たちがグッとくるとてもエモーショナルなビジュアル作品ができると思うな。

さてさて、じっくり藤浪選手が喋っているところの映像を見ていて思ったのだが、なんかふとした折に妙な可愛らしさが溢れる時がある。口角にきゅっと力を入れて口を閉じるあたりとか、次に何をいうかコンマ数秒考えてまばたきをしながら視線をずらす仕草とか。くっきり二重と広めのおでこが相まって、キューピーさん的可愛らしさ。顎の長いキューピーさん。興が乗って、日本の誇るkawaiiスピリットでもって藤浪選手を表現してみよう。kawaiiデフォルメ藤浪さんってあまり無い切り口と思うんですけど、どうですかね。はははっ!自分ではなかなか気に入っているんですけども!

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映画化希望!

もうお国に帰ってしまったけれど、アマチュア集団WBCチェコ共和国チームが大人気。これってディズニーあたりが映画化してもいいんじゃない?「クールランニング」の野球版。エンゼルスがまだディズニーの持ち物だったらなぁ。

オープニングは選手たちの仕事風景、1ヶ月仕事を休んで家を空けることをどう仕事仲間や家族に理解してもらうか、あの手この手で説得する選手たち。気持ちが離れそうな夫婦、選手間でも確執があって小さな諍いもあったり。コメディリリーフで打撃すごいんだけどめっちゃ粗忽な選手も一人欲しい。やたらあちこちぶつかったり忘れ物したりで責められて(お前わかってんのか、俺らの試合如何でチェコでの野球人気の未来がかかってるんだぞ!)ナーバスになって不振に陥ったり。なんとか日本に到着して初めて触れる日本文化カルチャーギャップネタ盛り込みつつ宮崎で練習試合。粗忽な選手が落し物する度に通りがかりの日本人が拾って渡してくれる例のアレを何回か入れて、俺はダイジョウブだー!魔法の国ニッポンが俺を守ってくれるんだー!って気が大きくなって打棒復活!

そしていよいよ東京ドーム!ドームの威容、野球に対する日本人の熱狂に驚く選手達。初めて本国に中継される中国戦は早朝4時、気持ちが離れそうな夫婦の奥さんや選手の仕事仲間もそれぞれの場所でじっとテレビを見つめる中、中国に逆転された後の9回の3ランホームラン!勝利!新聞でテレビのニュースで取り上げられる野球、子どもたちの話題に上がる野球!中国戦を一番盛り上がる場面にしたいなぁ。

そしていよいよMLBスーパースターオオタニを擁する日本との試合ですよ。出来る限り実際の映像を使ってほしいなぁ。昨年完全試合アメイジングな記録を残しているササキについて中継のアナウンサーに語らせた後での、163キロのスピードボールをヒットする大学生ですよ。そして一点先取ですよ。ユニコーン大谷について選手たちに語らせた後での、あの電気技師による三振ですよ。デッドボールを食らった選手のダッシュですよ。本国で見守る恋人や職場の同僚やチェコの人々の興奮した顔ですよ。大谷選手のrespectや佐々木選手のお菓子プレゼントやプラハ国際空港のツイート、チェコのキャップを被ってマイアミに降り立つ大谷選手の姿なんかは、エンドクレジットで実際の画像を使って流すくらいが良いかもね。願わくば「この年のWBCは日本が優勝した」というクレジットがそこに入れば最高なんだけどね!

チェコチームの映画化、いいと思うんだけどなぁ。WBCMLBにとってもヨーロッパでの野球人気を盛り上げるという目的に合致してると思うんだけど。どうですか、どうですかー?

Merry Christmas, Mr. Fujinami

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昨年苗を植えていたクリスマスローズが次々と花を咲かせている。冬の間ずっと植えた時のままのサイズで葉っぱが増えるような変化なく、植えたその年は咲かないんや、ま、クリスマスローズってそんなもんよね、と思っていたら。2月あたりからじわじわと成長し、蕾をつけ、ほころんで、今や4つ目の花が咲こうとしている。

花は咲ききってしまうと葉っぱと同じ色になり目立たなくなる。基本下向きに咲くし。渋好みの花だな。来年も再来年もじわりじわりと大きくなって花をつけ、楽しませて欲しい。

藤浪選手、オープン戦3回目の登板。フォアボールいくつも出しつつ沢山たくさん三振を取った模様。9アウトのうち7つが三振って凄くない?NHKの朝のニュースでちょこっとだけ投球シーンを流していたので、すかさず録画する。他番組見てもWBCの話題ばかりで藤浪選手の話題は出なかった。ワースポ早く始まらないかなぁ。なんか色々言われてるけれど、大リーグのスカウティング力とコーチング力をみくびったらアカンよね。当然藤浪選手の抱える課題は承知の上での契約、しばらくは何も変わらないように見えて、時が満ちればむくむくとつぼみを幾つもつけ、花を咲かせてくれると信じてる。藤浪選手、ベースボールを思い切り楽しんで!

そらのめぐりのめあて

久しぶりのあにきさんソロライブを見にJACKLIONまで出かける。~問われる横江2丁目の成せる業シリーズ~と銘打たれた3ステージ構成のLIVEだけれど、このタイトルはどういった意味なのかな?内輪受け的なタイトルつけるのは排他的なニオイがするので、私はあまり好きじゃない(個人の感想)。大人で、プロフェッショナルな夜だった。

最初はゆげみわこさん。落ち着いたスムーズな歌声がとても心地よい。感情をドカンと盛り込む歌い方や声質が「上手い」とされがちだけど、本当に歌上手い人ってこんな感じなんだろうな。すっすっと音程にのっていく輪郭がいい塩梅にぼやけた芯の太い声は、押し付けがましさがなくて、どこかきゅんとする寂寥感もあって、ずっと聞いてたいと思う歌声。

次は待ってました、あにきさん!こちらはどーんと全力でアタックしにくる歌声!強い、強すぎる、もう少しマイクの音量下げて!なんならマイク無しでもいい!あにきさんのフェイク最高!強弱高低自由自在な歌声に圧倒される快感。スマホ?を利用したリズムボックス君との共演場面もあって楽しい。リズムボックス君をどうして止めたものかとしばしスマホと見つめ合うあにきさん。

今回の一曲は、曲名わからず「瓦礫の中から拾った写真を」で始まる歌。途中でイマジンを挿入したドラマチックな構成。その前の「Peace」と相まって沁みる。そういえば、最初にあにきさんの「Peace」を聞いた時、歌の中の「テレビの中の戦争」は湾岸戦争だった。それが今はウクライナ侵攻。ラストの曲は大好きなWoodstock。谷町線に映る疲れた顔が、でも大丈夫なのさ!

 

トリは前田智洋さん。不勉強で始めて知ったギタリスト。これまた不勉強で初めて見た不思議な形をしたアコースティックギターで華麗に世界を描き出す。

最初の印象は、ごめんなさいメッチャ不純で、あらま男前やわー!こんな男前見たの東京で建物見学で訪れたレトロ消防署の消防士さん以来やわー。ギターの音の響きが聞いたことない、なんか天上の音楽ってこんな感じ?これって雲の切れ間から光の柱とともに降りてくるやつやん。いつものライブハウスが深い響きに満たされたとっても贅沢な空間になった。座り心地の良い椅子に深々と腰を下ろしてゆっくり聞きたい。や、それだとあんまり心地よくて寝てしまうかも。

三者三様で面白い夜だった。ゆげさんはこの丸椅子で、あにきさんは立って、前田さんはソファで聴きたい音楽だった。うーむ、この満足感が横江2丁目の成せる業、なのかな?

 

アモレゴ ぴったりハマる歌4

藤浪選手、2度目の登板もいい感じだったようで、嬉しい限り。3回を1安打1失点2四球3奪三振。やっぱり大谷選手がらみでないとテレビのニュースでは取り上げないね。

監督も 良い制球だったと称賛しているとのこと。これが阪神にいたとしたら、フォアボールが2、失点はワイルドピッチからということで、ここら辺をめちゃくちゃ叩かれていたと思う。今でもデイリーの記事は見出しに「失点は先頭四球→暴投」って書かずにはおられない。

あそこがダメ、ここをこうすべきだ、こうしないからダメなんだ。藤浪選手のポテンシャルが大きすぎるが故、昔活躍した人たちはどこかしら疵を見つけては、入れ替わり立ち替わり自分の経験で導き出した妙薬を藤浪選手に試させずにはおられなかったんだろう。

ぴったりハマる歌、cool drive makersのアモレゴ。傑作デビューアルバムから。この後ファンク色を弱め、あいみょんのお好きなCOOL DRIVEとなったバンド。無理矢理笑うような毎日が変わりだす、風は明日へ吹いているから!

1つもらえて 2つなくして
気付けば僕の プライドはない
まちがえでもなくて 正しくもない
例えばこの世界に 僕の歌を 僕の歌を
SONO TUO AMORE SONE 僕らが変わりだす
跳ねるよに 踊りだす 
明日へ風が吹く

 

こちらの記事にある「阪神タイガースで藤浪がプレー以外でもさまざまな好奇の視線を注がれ続け、それが本来の力を発揮できない〝無用な足かせ〟につながっていたことはMLB関係者の間で広く知られている話でもある」ということが本当ならば、球団や取り巻くメディアやファンは色々と見つめ直さなければいけないことがあるはず。

 

今は疵を潰していくよりも良いところを最大限に伸ばす感じかな。フォアボール?2つのうち最初のは相手打者の反応を見るためにいろんな球を投げたため、二つ目はかなり際どいコースをボールと判定されたため。ダイジョブダイジョブ!修正して3回はサクッと三者凡退なんだからOK!ワイルドピッチだってあるさニンゲンだもの。それよりも三振を取れる必殺の魔球「ホップする高め直球」を完成させていこう!

子どもだって大人だって野球選手だって、アカンところばっかりコマゴマ指摘され「なんでできないの!」って言われると萎縮するわなぁ。それよか君はここが光ってるから、もっと良いものにするためにチャレンジしようってアプローチの方が伸びるに決まってる。アスレチックスがあげる細々した動画、練習風景だったり通りすがり質問コーナーに答える姿だったりの藤浪選手は、ホント明るい表情してる。馴染んでいるし野球を楽しんでる。そしてチームも陽気なFujiのことが大好きなのが伝わってくる。アメリカに飛び込んで良かったね!

までも厳しい勝負の世界。藤浪選手のピッチングがもうデータサイトに上がってる。これは最初の登板の時のだな。

こういうのを見て相手選手は研究するんだろうな。次は来週のロッキーズ。もう少し長いイニング投げるだろう。楽しみ楽しみ!