ファンフェスで感じたことについて、横浜DeNAベイスターズさんからお返事をいただけた。
お問い合わせの件につきまして、
この度は大変ご不快な思いをさせてしまい誠に申し訳ございません。
今回のお言葉は、社内にて共有し今後のイベントなどに活用させていただきます。
ご連絡をいただきありがとうございました。
この件について具体的な記述は特にない、何て言うかなー、クレームが来た時の対応メールAタイプ適応、というものではあるが、それでも、イジりを本人が許可していたとしてもそこから生み出される笑いがファンや選手の心を傷つけるものであってはならないし、球団公認ということは球団自ら藤浪選手のメジャー復帰を目指した数年間の努力を勘違いだとして笑うことを認めたということになるのだ、という点を指摘したものがいたことは、球団内に事実として残った。なんかヘンなこと私言ってますかね?球団が所属選手を侮辱してどうするんですか。目標に近づくためにマイナーで投げプエルトリコで投げ、彼が懸命にがんばってきた数年を無下にされて喜ぶファンはおりません。返信の紋切り型の文章にありましたが、本当に、しっかり社内で共有して今後に活かしていただきたいと願っております。ホンマ、なんでもかでも笑えればエエっちゅうもんとちゃうんやからね!藤浪選手を大事に扱ってください!
思い出すことがある。遠い過去、中学一年生のクラスを担任していた時のこと。5月か6月だったと思う。国語の先生がクラスの男の子を職員室に放課後呼んで話をしていた。ちょうど背中合わせになる机の配置だったので、私はずっと聞いていた。男子生徒はクラスの賑やかな男子グループに属し、そしてそのグループ内でいじめられていた。いや、いじめまではいかない、軽んじられて従わされる立場にあり、このままだと本当にいじめに発展することが予見された。国語の先生は担任としてそれを敏感に察知、こうして男子生徒を呼んで話をされていたのだった。男子生徒は頑なに、そのグループは友だちでその子達と一緒にいると楽しいと言うのだ。国語の先生は男子生徒にゆっくり話しかける。君らの様子をずっと見てきたけれど、それは信じられない。ぱっと見は楽しく遊んでいるようにみえるけれど、ずっと一緒にいるわけでもない私でも、何か悪戯された君が困る姿を見て周りが笑うのを何度か見たよ。「そんなん冗談やん、皆笑ってたし僕も楽しいし」本当にそれが楽しいと思えることか、よく考えてご覧。1対何人かで、変なこと言われたりやらされたりした君のことを笑うんやよ。皆が笑うから自分もなんとなく笑う、けどそれが本当に楽しいことかな?本当の友だちやったら、イタズラしあったりすることもあるやろう、でも見てたら、たとえば順番にプロレスの技をかけられるのは君ばかりやんか。反対に君が仲間の子に技をかけることはあった?「嫌やと思ってへんから別にええやろ」ええことない、それを嫌やと思わへんのがおかしいんよ。君はね、自分のことを大事にしてへんのよ。君のことを大事にしてくれへんもんは仲間やないし、自分のことを大事に出来ないもんは周りの言いなりになるばっかりやよ。そんなんは友だちとちゃうと私は思う。不服そうに俯く男子生徒。じゃ、今日はこれで帰り。皆で遊ぶときに、この人らは僕ことを大事に思ってるのかなって考えてご覧。明日また放課後おいでや。
男子生徒が帰ってから少し国語の先生と話をした。ホンマにイジメになってまう前に早くなんとかしたらなあかんのよ。本人も辛いけど、周りの子も弱い子をオモチャにすることに平気になってしまうからね。なかなかシンドイ子やねん。自分が無いからいつも誰かに引っ付いときたいねんな、で従属することで満足してしまう。まず、自分でこの状態は歪なんやってことを理解せな、周りがなんぼ皆んな仲良く!言うたかて入っていかへん。わからせるためには、言葉でもって自分と周りの関係がどういうことになっているか、切り分けて説明していくのが大事なんよ。でないと、わーっと皆が笑って自分もなんとなく笑ってっていう今の状況はあの子の中ではいつまでも楽しいものなんよ。
男子生徒との面談はとびとびに数日にわたって行われた。そして何度目だったか、低い声で国語の先生が話かけているうち、突然男子生徒が真っ赤になり泣き出した。バタバタと握りしめた拳に涙が落ちた。言葉が彼の中に入っていった瞬間だった。
