anemone

ぼんやりしたり、うっかりしたり。

メンタルは技術

昨日「夢道場」から戻り、楽しみにしていた「おしゃべり小料理  ゆみこ」の録画を見る。料理の説明時のナレーションは辟易するけれども、色々と多岐にわたってのお喋りで面白かった。中でも特に、バッシングに対してどう思っているか、のくだりが興味深かった。そうした“ガヤ”に対しては「自分の人生に関係ない人が言ってることを気にしたってなんの得もない」とキッパリ。そのメンタルの強さはどこから来てんねやろか、との女将の問いに対する答えがこう。

いや(メンタルは) 強くはないと思うんすけど。あんまりメンタル強い弱いって自分は無いって思ってて。物事の捉え方とか受け流し方が上手いかどうか。(略)起こっていることをどう処理するか、考え方・マインドの技術だと思うんで、メンタルって。

そうそうそう、そうなんよ、物事の捉え方・受け流し方。KANさんの訃報の時にも貼ったけど、ここでもう一回、濃紺の時の日記を貼らせてもらう。

メンタルの技術として、事象の客体化に笑いの要素を使う。多分そこら辺が「自分は軽いところあるかも」との自己認識に繋がってはるのかもしれないな。濃紺日記で取り上げた阪神淡路大震災での自虐ネタ、家を失った怪我をした会社が潰れた等々超重いことをクスッと笑ってまう話に処理して軽くし、それに押しつぶされないようにしていった。同様にその「軽さ」がなければ、藤浪選手も重圧に押し潰されていってたかもしれない。タイガースは野球やりにくい、と鳥谷氏も藤浪選手も口を揃えて言う。四六時中メディアが張り付いてあれこれ書かれファンも度を越して五月蠅い、特殊すぎる球団。ホンマにホンマに、他の球団でプロとしてのスタートを切っていたらと思わずにはいられない。

後、嫁さんの前では弱い自分を見せたくないとおっしゃる。ふふふふー。多分ね、多分、そのうち弱さを曝けだしてもいいと思える女性が現れますよ、そうしたらすかさず、その方を自分だけのものになさいませ。

このところハマっているTOMOVSKY。弱った魂のために、起こっていることへの処理の仕方を提案してくれる。笑いに変える処理の仕方もあるし、この歌のように妄想にくるまれてやり過ごす方法もある。「我に返るスキマを埋めろ」うっかり我に返っちゃダメだ!何か気づいても感じちゃダメだ!

見落とせ 見過ごせ 
きこえても ききのがせ 
散らかせ 散らかせ スキマを消せ
我に返るスキマを埋めろ 
もう戻らないように