anemone

ぼんやりしたり、うっかりしたり。

国際版対藤浪仕様レトリック

大谷選手のドジャース移籍後第一号ホームランボールをめぐってのゴタゴタが色々考えさせられる。3月23日の日記にも書いたが、こういう流れって、藤浪晋太郎選手を巡る鬱陶しいマスコミが常時使うサゲ印象操作レトリックの国際バージョンよね、と思う。とりあえず私が採取したものからの状況まとめ

出ました、ようやく大谷選手今季初HR!→ 客席のドジャースファンキャッチ!ラッキー!→ ドジャース側、ボール持ってた奥さんを素早く確保、一緒に来ていた旦那さんから引き離して奥さん一人を数人の警備員で囲みボールを渡すよう交渉開始 → ボールを記念品と交換してください、交換しないで持ち帰るならボールに公式な記録の付与は出来ませんな → え、何この有無を言わせない感じ、記念ボールを帽子二個と交換?そんな価値じゃないでしょ。オオタニのために交換するけど、私のこと強欲な守銭奴と思ってる?私は生粋のドジャースファンよ? → HRボールキャッチしたけどドジャースの対応には悲しくなってしまったと奥さんsnsで発言 → オオタニさん試合後の質疑応答でいつものようにほわっとホームランボールについて言及「まあ戻って、ファンの人と話して、はい頂けるということだったので、はいまあ僕にとってはすごく特別なボールなので、ありがたいなと」→ 新通訳のアイアトン氏がほわっとしたオオタニの返事を「 I was able to talk to the fan, be able to and was able to get it back」とオオタニがファンと会って戻してもらったと訳す → The Athletic 、Sam Blum記者署名記事にてこの事を公にする。そして彼女はオオタニには会っていないということも伝える → 一連を各メディアが(好きなように解釈して)伝える → 「単なる通訳の失敗だ」vs「オオタニは嘘つきだ」「オオタニは世間が彼女とオオタニが会ったと誤認するようにわざと曖昧に言うずるいやつだ」

まぁ、落とし所としてはロードから戻ってきた時に改めて、記念撮影したりいい席に招待したりって感じかな。ドジャース側の初動が失礼ってのが一番の問題、そしてやはりオオタニさんのほわっとした返答が騒動を大きくした要因。通訳さんを責めるのは酷だと思う。これまで日本語しか使ってこなかった私でも、このオオタニさんの「戻ってファンの人と話して、いただけるということだったので」と言うコメントは、え?何て?どういうコトなん?と思うものな。こんなほわっとした答えを事実通りに伝えようと思ったら、かなりの意訳&追加説明を入れないといけなくて、それを息を吐くように自然にこなしていたのが一平氏だった。一平氏不在の現在、これまでと同じような日本式返答では、恣意的に捉え持論を展開するメディアには太刀打ちできなくなる。オオタニさんの今後の課題。もしくはドジャース側が一平氏のような特殊でエクセレントな技術を持った通訳者を連れてこれるか。

そもそもなんでNPBの選手はほわっと答えるんだ?メディアから自分を守るために、ほわっと、なんか言っているようでいて、ちゃんとは答えてなくて、ニュアンスだけ伝える、みたいな言い回しで揚げ足取りに備えたんではないかと想像する。昨年、藤浪選手はほわっとは答えなくて割と具体的に答えていた。その言説を恣意的に切り取り揶揄するコメントがいーっぱいあったものな。そのニュアンス戦法をアメリカで使用すると、こんどは今回のようなぼんやりとした部分を取り上げられて、そのぼんやりさせた意図を恣意的にいじくられる。曖昧な部分こそが印象操作されるネタになる。今回の騒動は、藤浪選手ファンはきっと、日本で藤浪選手がメディアやsnsでやられた事をアメリカで大谷選手がやられてるわーと感じてるんではないかな。揶揄され誹謗される存在としてのオオタニ。

翻訳関連では藤浪選手はそういった問題は出てこなさそう。鎌田氏はトレーナーが主で本職の通訳ではない。実際通訳としての実力は現地の人から訥々と話すこの通訳ダイジョーブかね?と思われているみたいだし、記者側も細かなことはハナから諦めて聞いてるだろう。そしてまだそんなに藤浪選手の言説がアメリカにおいて注目されておりませんっ!残念だ!もっとアメリカメディアよ、注目してくれ!一言一句を勝手に解釈してくれ!そういうのには慣れてるぞ、藤浪ファンは!(逆ギレ)

朝ボーっと見てたテレビ番組でイチロー氏が金言を述べていた。「楽な道を選ぶ者は、落ちるのも早い」いいこと言うなぁ。長く野球やっていくための投球フォーム改良と聞いています、藤浪選手寒いでしょうが踏ん張ってください。今日の試合で投げたんですね。雪降ってたって?怪我のないように!新しいフォームがしっくりくるところまではあともう少しかな。投げてるところどこかで見れたりするかなー。