母のたっての希望で、天橋立を見に行く。兄の体調が小康状態なので、思いたって行くことになった。あまりに急でツアーが取れず、行き帰りのバスのみ予約を取り,後は行き当たりばったり。最高気温の予想が36度、ま、雨が降るよりマシか?
行きの高速バスはほぼ満席。三番街を定刻にスタートしたのは良かったが、途中事故渋滞で1時間の延着。京都丹後鉄道天橋立駅はエントランス及び観光案内所部分は交番も含めぐるっとイマドキな感じのバリアフリー建築になっており(2015年改装)待合も広く、さすが日本三景の景勝地。グッとハートを掴まれたのは、脇のフェンス越しに見えた木造の線路を跨ぐ陸橋。耐震の鉄骨に守られた二重構造の姿が、おぉ、なんかカッコいいぞ。
1時半過ぎで流石にお腹が減った。シーサイドでありますから、海鮮丼とかお寿司とか、いやアサリ推しのようだからアサリ丼食べたことないのでいいかもなー。などと思いながら食べ物屋さんの並ぶ通りを歩いてみたら、えーー、お休みばかり。天橋立界隈は木曜日定休日なの?たしかネットで見た時は水曜定休のイメージだったんだけどなー。営業している大型店でも、予約で満席ですとの表示が出ている。ううーん、困った。暑さと先行きの見えないウロウロ歩きで母はもうグロッキー。「暑いシンドイ、どこに食べるところあるの?どこで食べるの?」わかりませんっ!今探しているところですっ!じゃぁこの日陰て待ってて、走ってあの辺まで見てくるから、と駆けずり回りいけそうなところを探す。結局営業していた地中海料理の店を見つけ、そこでパエリアを食することにする。天橋立でパエリア。いかが丸ごと一杯乗っかりあとはアサリとムール貝と帆立。天橋立でムール貝。なんだかなーと思いながら、とりあえず昼ごはんにありつけてほっとする。
食後はいよいよ天橋立を見物しにモノレールで展望台へ。モノレールの乗客は我ら二人を除くと皆海外からのお客さま。さてさて着きましたよ、おほー、眼下に広がるのは所謂天橋立といえばのイメージそのままの景色で、母も満足そう。頑張って股のぞきもしてはった。台から落ちんといてよー。
これで「死ぬまでにやっておきたいリスト」の、天橋立に行くという行をシャッシャッと二重線引いて消せる、と笑う母。それは良かった。そのリストには他に何が書かれているやら。自分より息子の方が先に死んでしまうかもしれない毎日を過ごす母。リストを消すお手伝い、私ができることがあるなら頑張らさしてもらいますよー。
駅前のお店でお土産の饅頭を購入、帰りのバスまでまだ時間あるし、そこのお寺も行く?と誘うが、もう疲れたからやめておく、駅の待合室で待っとくとのことで私一人ウロウロ近くを歩き回る。帰りのバスはスムーズに運行、時間通りに新大阪着。551にて海鮮焼きそば(よく焼き)を食し解散。お疲れ様ー。食事しながら台湾旅行のツアー広告をみたと話す母、いやー、死ぬまでリストにもう一回海外旅行するという行があったとしても、本日の体力を鑑みると、ちょっとムリっぽいぞ、んー困ったな。