anemone

ぼんやりしたり、うっかりしたり。

終戦後への旅

ゴジラ-1.0を観にエキスポシティまで。IMAXでの鑑賞。

第二次世界大戦アメリカ相手に戦争をしたのだ、で、負けてアメリカにしばらく占領されたのだという事実は、どれくらいの年代までピンとくるのだろう。私は円谷ガンバレ東京オリンピックの年は親の転勤で練馬在住、ある日目覚めるとテレビジョンには月を歩いてる飛行士がいたし、こんにちはこんにちは大阪万博へは遠足で行ったという、なんともはや社会全体が前のめりで平和と繁栄を享受しようとした時に大きくなった世代なので、戦後の混乱は知識としてしか理解できていない。東京大空襲で東京の三分の一が焼失、現在テレビでみる海外の難民キャンプの様子が、スクリーンに描かれる焼け野原後の東京の生活に重なる。

怪獣映画がなぜ日本で連綿と作られるのか、それは自衛隊が他国とドンパチ出来ないからで、敵国の代わりとして怪獣が存在する。怪獣から日本を守るという名目で心置きなく陸海空で軍事作戦を展開するのだ、と以前どこかで読んだことがある。なるほどなぁ。しかし今回は自衛隊を持つ前の占領下日本。怪獣ゴジラは敵味方超越した存在「戦争」そのもののメタファー。対するのは国家を背負っていない個人個人で、その義侠心であったり恨みであったり落とし前をつけなければならない自分の弱さだったりが立ち向かう糧となる。そして、命を軽んじてはいけない!という明確なメッセージは素晴らしい。

細かいことをいくつか。まず、ゴジラの重さの表現。シンゴジラにしても、ゴジラがとてつもなく重いことが伝わりにくかった。あれだけでかかったら、一歩一歩もっと沈むだろうし一歩ごとの反動があるはず。ヘンにフワフワ尻尾が浮いてるのも気になった。

今回は重さで道路がバキッとはぜる表現が良いじゃないか!でももっとズンっと沈んで欲しいな。で、地下鉄走ってる場所なんか踏んだらズボッと膝くらいまで踏み抜いてもいいんじゃない?それとも私が思っているよりはるかにゴジラ軽いのかな。海に浮かんでいるもんな。

というか、最初登場のサイズ感で最後まで行って欲しかったなぁ。あの大きさ、良くないですか?ホンマに民間で戦うなら、あのくらいのサイズが適量じゃないかしらね。

ゴジラさん、知らないうちに海に帰ってんのね。一旦陸に上がってもとりあえず海に帰る。んでまた陸を目指す。なんでなんかなと疑問に思ってしまう。

IMAXで見て良かった! IMAXで見るべき!

木造船ってのが、「サンダーバード6号」的で大好物。

シコーン シコーン シコーン シコーン     クワァァァァ     シュドーーーーーン!!

どこだっけ、浮くのを作ってる会社、あそこの人が着てる作業着だけ令和だった。違和感あった。もっとクタッとさせて汚さないと。

画面が白くなって次のシーンに移行っていう編集、私はあまり好きじゃないということがわかった。

何はともあれ、朝ドラCM映画、神木隆之介氏、働きすぎ。