anemone

ぼんやりしたり、うっかりしたり。

神はブリュッセルに

WBCで楽しませてもらったり、メディア芸術祭が無くなったのを知ってびっくりしたりが重なって、ふと以前の東京旅行で時間を作って小さい映画館で「神様メール」を見たことを思い出した。ベルギー映画で、神はブリュッセルに住んでいる、というところから始まるなんとも形容しがたいコメディ?ファンタジー?宗教映画。

小汚くて人間に意地悪したり天変地異を起こしたりするのが楽しみのDV親父が神、反発して家出したけど異教徒に殺されてしまい今では部屋の磔刑像になっている長男のJC、今回主人公の正義感溢れる無鉄砲娘、野球カード集めと刺繍が趣味の女神のお母さん。これが神一家。で、娘ちゃんは下界に降りてお兄ちゃんが12人しか集められなかった使徒を18人にするべくあと6人集めることになる。なんでかって?18人集めたら9対9で野球の試合ができるから!

キリスト教圏で良くまぁこういうコンセプトの映画が出来たなぁ、ヨーロッパではそこそこヒットしたそうだけど、大丈夫かいな、とゆるい仏教徒のこちらが心配してしまう内容。神様がとんでもなく嫌な奴で後半人間にボロカスにやっつけられてしまうんですよ?ブリュッセルの話だからね!と最初に言い切ったのが免罪符になってるのかな。どんなトコなんやブリュッセル。で、野球が大事な要素になっているのもちょっと意外だったな。ヨーロッパってやっぱりそういう場合はサッカーなんじゃないの?サッカーだと11人対11人で22人か。あと10人使徒集めるのはキツイから野球になった?サッカーには野球カードみたいなのはないのかな?ベルギーの野球人気ってこちらが思うよりあるのかも。そうだとしたら、今回WBCに出場したチェコ共和国はベルギー破って予選突破したわけだから、やっぱり普通に強いチームだったんだな。女神様、今だったらショウヘイオオタニカードをゲットしてるかもなー。再起動後の世界ではきっと野球が全世界で一番人気のスポーツになるよね。

神様メールはAmazonプライム・ビデオで見る事ができる。単なる軽いコメディではない、なかなか深ーいところを突いてくる映画なのでおススメ!

神様メールについてとても素敵にまとめられたblogがあったのでご紹介。こちらがこの映画のドコがどう深いか丁寧に説明してくださる。もう一回観たくなったな。