anemone

ぼんやりしたり、うっかりしたり。

パトロン募集中

 もうすぐWBCが始まるということで大谷選手の帰国と合流で大騒ぎ、強化試合やら本番やらで、3月はMLBのキャンプの様子はあまり報道されなくなるのかな。先日のオープン戦大谷藤浪両先発のアレコレをまとめた動画やネットニュースを見るんだけども、コメントがヒドくてウンザリする。なんでこんなに藤浪選手を揶揄するわけ?メジャーでチャレンジしたい!って表明して、じゃウチでチャレンジしてよ!てなって向こうで頑張ってるワケでしょ?それを酷い言葉でからかって。ほんっとにこんなのにずーっと纏わり付かれてたら、上手くいくことも上手くいかなくなることは想像に難くない。藤浪選手だからそういうこと言いたい放題言って良いわけ?イジメの構図だ。言われても仕方のないことしてたからそうなるのはしゃーないってイジメ加害者がよく言うセリフ。で、大谷選手を讃えるために藤浪選手を貶すコメントも多くて辟易する。そんなの目にすると大谷選手まで魅力を感じなくなってしまうから逆効果。テレビだってそうだ。NHKのニュースも編集が大谷スゴイで纏められててヤだったなぁ。藤浪選手のキレキレのスプリットは映さないで、満塁になってから抑えたところしか流さない。ひるおびの試合結果を伝えるナレーションも印象操作がひどかった。両投手の投球内容を伝える時、奪三振数は藤浪選手の方が多かったのにそこは触れず、藤浪投手はフォアボールの数が多かった、大谷選手はノーヒットに抑えた、そらね、そらそこだけとったらそうかもしれないけど。ムネリンが、アリゾナは乾燥しているから日本から行った投手は最初のオープン戦はコントロールに苦労する、 だが藤浪投手はちゃんとまとめていて良かったと言ってくれて嬉しかったな。そうよそうよ、大谷選手だって渡米後初めてのオープン戦はパカパカ打たれて大苦戦してたじゃないか。そのこと思ったら上出来だと思う!今の藤浪選手と今の大谷選手を比べるのではなく、今の藤浪選手と2018年のオープン戦での大谷選手を比べてくれなくちゃ。

いろんな記事読んでて、そうなんだーと思ったもの。

お金のないアスレチックスは、プロ入り3年連続二桁勝利した時点で藤浪選手を諦め、再び獲得に向けて本格的にスカウティングを開始したのは2019年に2軍に落ちたときとのこと。こっちが想像するよりはるかに継続的に注意深く見守ってたんやね。あー、その時にメジャー移籍しててくれたなら今頃は!アスレチックスは選手を再生させるのに長けたチームで、そのためのノウハウをたくさん持っているそうな。藤浪選手をよろしくお願いしますー。

有名選手を獲得できたことで、ジャパンマネーも期待しているとのこと。そうだ、くら寿司さん、大谷選手だけでなく藤浪選手が投げる時も向こう正面のところにくらくらくらくら広告出してくださいな、本社堺でしょ。もう一社、堺市出身繋がりで「シマノ」さん!こっちはもう世界シェアNo.1ですからね、どーんと藤浪選手とスポンサー契約してほしい。藤浪選手も釣りがお好きだそうだし、これからアコギや競馬やらの多彩な趣味に自転車も加えてもらってやね。シマノも海外進出の第一歩はアメリカからですしね!「古きを知り、時には素直に誤りを認め、新たな提案へと繋げていく。 それが“創造的破壊”=DISRUPTIONです」←シマノさんのものづくりの大事なコンセプトとのこと、藤浪選手のMLBチャレンジと相通じるものがあるではありませんか!

 メジャーリーグには選手の能力や活躍を数値化する指標がいくつもあることは、ここ数年で知った。でもここで書かれてるVAA(Vertical Approach Angle)ははじめて聞いたな。投手の投げたボールがどんな角度でホームベースに達したかだそうで、どうやら藤浪選手の高めまっすぐの球がその観点からいうとスゴイらしいとのこと。ヘイダーやハビアの名前が上がっているけれど、精進したら彼らみたいに安定して活躍できるってことでしよ、わー、夢がある!次の登板は8日とのこと.待ち遠しいじゃないか!

初陣

藤浪選手、初登板お疲れ様!良かったんじゃないですか?どうなの?素人目には上々の滑り出しの様に思えたけど。無失点で抑えたし、三振いくつも取った!後続の投手がぱかぱか打たれたことを考えると、緊張の初登板、乾燥するアリゾナ、慣れない公式球、それらネガティブな要因を乗り越えて、上出来上出来。

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もちろん四球も3つ出したけど、対戦投手だって四球2つ出してたではありませんか。突然乱れてしまうところをコーチ陣に早く見てもらえて、それも長い目で見たらプラスに働くと思う!素人考えですけど、荒れる球筋って、昨今のデータ野球に対しては凄い威力を発揮するではなかろうか(知らんけど)。なんかわからんけど時折そうなっちゃうって、データ管理の範疇外。予測不能で対処不能。これからもっともっとメジャーのマウンドと球に慣れていくだろうし、乾燥地帯から本拠地に戻って投げやすくなるだろうし、楽しみしかない!「適度に荒れる球」を味方につけて、活躍して欲しいぞ、藤浪選手!

そうそう、NHKさん年末のワースポMLBの特番、藤浪選手をゲストに呼んでくださいね!

 

 

poor boy

どう思った?フジナミの資料をパラパラとめくりながら監督は低い声で聞いた。ピッチングコーチは監督の目を見ながら「poor boy」と答えた。監督は顔を上げて促す。コーチは続ける。
「あの身長と球速、持っているものは資料通りですね。平均以上です。5月中には球速はもっとあがるでしょう。もう少し早くハンシンが彼を手放してくれていたならと思わずにはいられない。アメリカで早くからコーチングしていれば、とてつもない成績を残せているでしょうに。ハンシンは長期的な展望なく未成年の彼を酷使した。案の定彼は調子を落とした。その後のコーチングのせいで彼はますますバランスを崩していった。A’sはハンシンが彼を2軍に落とした時点で獲得の可能性を探り始めたと聞いてます。まだその時ならば彼の混乱を正しい方向に導くことも容易だったでしょう。今の彼の制球を安定させるのは、一筋縄ではいかない」
監督はため息混じりに頷く。「我々は長所を伸ばすんだ、しかし日本人は細かい欠点を躍起になって無くそうとする。そんなことをしていたら長所もどこかに行ってしまうものなのに。netで彼がマウンドでポトリと球を落としてしまう動画を見たよ。まさにpoor boyだ。日本の奪三振タイトルホルダーなのに。マウンドに立つたび彼は100マイルで相手を倒してしまう恐怖と戦わなければならないんだ。彼と話してどう思った?」
「頭のいい男ですよ。その分これまでの扱われ方からくる混乱も深い。変わりたい、良い方へ向かうための努力をしたいという熱意は十分伝わってきます。素行の点でも彼は所謂日本人だ。ならず者じゃない。」
「困難な道だが、君に期待しているよ。彼を変えてくれ。poor boyからヒーローにな」

 

 

4月1日に会いましょう

今週のお題「かける」、今回も渡米に人生を賭けている藤浪選手で。

立往生と客寄せパンダって言葉が気になってしかたない。雪で車が立往生。なんの抵抗もなくさらっとニュースで読まれたりしてるけど、車が立ったまま死んでいるわけですよ。武蔵坊弁慶がいなかったらこの言葉はなかっただろう、弁慶のいない世界では、この英語で言うところのstuck、にっちもさっちもいかない状態のことをなんていう言葉で表現したんだろうかな。同じくカンカンランランの人気が凄かったからこそ、目玉となる珍しい何か一つで集客する「客寄せパンダ」って言葉ができたわけで、パンダが日本にやってこなかったとしたら、同じような事象をどう表現したんだろう。

客寄せパンダといえば、大谷選手こそMLBの客寄せパンダ、今年は全てのチームと総当たりに試合日程が組まれて「あなたの街にスーパースターがやってくる!」英語では客寄せパンダを表現する同じような言い回しってあるのだろうか。球場を満員にした昨年のトロントアトランタの熱狂を、今年はアメリカ全土で狙うわけですな。

アスレチックスもオオタニとフジナミの因縁の対決!みたいに煽って、エンゼルス戦は藤浪選手を客寄せパンダにするのかも。フジと呼んでくれと藤浪選手は入団会見で言ってはったけど、あれれ、球団的にはシンタローと呼ぶつもりだったんじゃないの?と思う。アスレチックスがエンゼルスとの4月1日の試合チケット、藤浪選手の背番号11がプリントされたTシャツ付20$ってのを売ってて、そのTシャツ日本語表記で背番号の上に「晋太郎」と書いてあるんですけど。んー、「フジ」だったらカタカナでアメリカ人の好きな漢字じゃないし、2文字って文字数不足で座りが悪い。フルネームだと5文字で長いから、こういうグッズは晋太郎表記でいくのかな。それにしても4月1日のおまけ付限定チケットって、その日に藤浪選手公式戦デビュー?キャンプとオープン戦を恙無くこなして、ぜひ4月1日投げてほしいなぁ。MLB にフジナミ旋風を巻き起こして欲しい。んで、シーズン半ばにドジャースあたりにトレードされて欲しい。ディビジョンシリーズでも力を発揮して、ドジャースで複数年契約勝ち取ったら最高だ。ドジャースだったらチームカラーは濃い青だから、みずほ銀行とCM契約どうでしょう。コピーは「うまくいかない時もあった、だからこそ前に進める、チャレンジできる」システム障害を繰り返し起こしてるみずほにピッタリ、なぁんてね。ホントいうと、泉北ニュータウンがうんだメジャーリーガーですからね(BGMはキリンジのエイリアンズ)、ここはひとつ池田泉州銀行に頑張って欲しいんだけれどなー。池田泉州銀行もコーポレートカラーはブルーだし。地銀では荷が重いか。まぁ、ドジャースにトレードって私の勝手な妄想だけどね!

 

花も嵐も踏み越えて

引き続き、藤浪晋太郎選手。関西テレビが制作した藤浪選手と吉田選手渡米密着特番を見た。藤浪選手も27歳のおっちゃんへの曲がり角を過ぎ、顔変わりましたね。若い時は骨格に皮膚が張り付いたようなギスっとした印象だったが、今は顔全体がイイ感じに肉厚で、うんうん、男前度が上がったと思う。気になっていろいろとYouTubeに上がっている藤浪選手関連の動画を見て野球まったく知らん私は、へー、そうなんだー、とあれこれ思う。高校時代は大谷選手が藤浪選手に憧れを感じていたらしいこと。イナカの奥手高校生が都会のスター高校生に会えてニコニコする写真、そして自分が奮起するために部屋に藤浪選手の記事の切り抜きを貼っていた、等々。高校時代の大谷選手、好きな食べ物はクレープ、それも自分が買いに行ったら顔さすから仲間に買ってきてもらって食べてた近所の売店のクレープなわけで、メジャーリーガーになって初めてショッピングセンターのフードコートに一平さんに連れて行ってもらい、そこでの食事体験が楽しいと言ってたなんて、なんか、んー、タイヘンな人生歩んできたのね、と思う。

タイヘンな人生歩んできたのは藤浪選手も同じくで、こんなにメディアでネットで球場でボロカスに言われて揶揄されて、それでもマウンドに立ってたんやね。大谷は脇目も振らず野球の練習に邁進してきたから成長でき、野球だけしかない生活を送らなかった藤浪はダメになったというのはよく見る意見だけど、それって暴論。車で危険運転の挙句事故して腕があげられなくなったとか、ペットのワニに噛まれて親指欠損したとか、それだったら自業自得で納得の意見だけど、藤浪選手はそうじゃないでしょ。人並みの生活の楽しさ一切から目を逸らさないと何事も大成しないというのは、即身成仏する僧侶でも説かない話と思う。もともと素晴らしい素質があるのに長いスランプに陥って抜け出せないのは、周りの力不足だ。早い段階で日本に見切りをつけてアメリカに行って欲しかったなぁ。大谷選手に対するプロ一年目の日ハムの取り組みとか、佐々木選手に対するロッテのじっくり育成する姿勢を知ると、藤浪選手もセリーグの人気球団ではなく、パリーグに行っていたらどうなっていたんだろうと思う。

サンフランシスコの街を歩く藤浪選手は格好良かった。大谷選手にはない色気があるな。これこそ野球以外の人生経験の差、じゃないだろうか。大谷選手に負けないスタイルの良さだし、本業で実力を発揮できたら、日本は掌返し、アメリカでも人気が出るだろう。んー、歯列矯正はして欲しかったかも。吉田選手ほどお手入れしなくても、前歯列を平らにするだけで随分印象が変わってくるし、そのくらいの矯正ならそんなに時間もかからないだろう。あ、まてよ、もしかしたら藤浪選手のあのsexyさは、前歯からくる破調ってとこもあるのかも、ほらジェーン・バーキンみたいに。

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二人、また若い頃のように交流してほしい。二人してドライブラインでフォームの調整、なんて夢物語だろうか。カリフォルニアの明るい陽射しの下、日本から来た背が高くカッコいい野球選手二人がコソコソ耳打ちしながら笑いあってる姿が見たいものだ。そうそう、大谷選手、藤浪選手に歯列矯正したらパフォーマンス上がるよってぜひ勧めてほしいものだなー。

 

 

 

Take It To The Limit ぴったりハマる歌3

会社の車を藤浪選手のご家族にみてもらっている関係で、なんだか気になってニュースを見てしまう。親戚のおばちゃんの様な気持ちに勝手になっている。

あまり野球に詳しくない私でも、彼の苦悩の多い、ままならない野球人生については聞き及んでいる。新しい環境で、新しいコーチングスタッフで、最新の科学的アプローチによって進化した藤浪選手の活躍が、最高の舞台で見られることを祈っている。

大谷翔平選手が、生まれつきのユニコーンで無敵のパワーを持つアメコミヒーローならば、藤浪選手は日本アニメ型ヒーロー。悩み苦しみ、もがいた末に力を会得し発揮する。アメコミヒーロー対日本アニメヒーロー、困ったぞ、どっちも勝ってほしいんだけど。ふと思ったけれど、小さい頭に長い手足、顔のつくりも相まって藤浪選手ってパンドラの住民ぽいですなー。

スマホにダイレクトにCD音源を取り込む機械を買ったので、手持ちのCDを整理しつつ作業した。このアルバムよく聴いたなー懐かしいなーDave Mason のライブ盤。stand by me とかbring it on home to meとか良い曲いっぱい歌っているのよねー。その中の一曲が、藤浪選手に「ぴったりハマる歌」だった。イーグルスの 「Take it To The Limit」

 

孤独な夜が終わろうとしている
俺のこと、夢見るやつだって知ってるよな
駆けずりまわる人生さ 落ち着くなんてできない
同じ夢が 繰り返し 渦巻いては燃え、渦巻いては燃える

さぁ、最速の場所に俺を置いてくれ
俺に行けと示してくれ

限界まで もう一度、
限界まで もう一度やってみたいんだ

DEME

磯崎新さんが亡くなった。惜しまれて数々の有名建築が紹介されるだろう。安らかにお眠りください。私が訪れたところも見ることができるかな。ここにも行ってみたい。

1番印象に残っている磯崎新氏の仕事は今は無い。エキスポ70お祭り広場の大屋根だ。雨から大衆を守ってくれる大きな大きな空間に架かる屋根。今でも、たとえば大阪駅の大屋根見るとエキスポ70を連想してしまう。当時の技術としては画期的なことだったのだろうが、中学生にとってはその頃のテクノロジーの進化に対する過剰な期待から、あって当然、雨でも休憩できる大きな場所があって便利ねーくらいの意識だった。私は岡本太郎は人物も作品も苦手なので、太陽の塔?こーんなブサイクなのの為に大屋根に大きな穴開けてもったいないなぁ、コレない方が格好いいのにーと思っていた。しかし残ったのは大屋根に至る通路だった太陽の塔で、大屋根は一部分だけ残して撤去されてしまった。

そしてお祭り広場といえば、移動型巨大PAロボのデメとデク。磯崎新氏のデザイン。

地元なので何度も万博会場には行ったが、残念ながら「動くデメ・デク」に遭遇することはできなかった。いつも大屋根の下で「あ、置いてあるなぁ」的にどてっと存在するだけで。ロボットなんだから派手に動き回って欲しいものだと無い物ねだりしていた。展示してある新しいテクノロジーではなく、実際に働いている新しいテクノロジーを体感したかったのよね。あれ1回動かすのに現在のお金でいくらくらいかかったんだろうかな。

尊敬するあにきさんが書かれた、PAに注目してのロックコンサートの変遷についての文章

なるほどなー、エキスポ70のアメリカ館ロシア館の払い下げPAから日本のロックコンサートは始まったんだ。そして日本は大空間の音を司るPAという初めての概念をロボットDEMEとして具現化した。どれだけロボット好きな国なんだ。だけどそれらも太陽神の足元でちょこまか動く僕なわけで、うーむ、やっぱり土着的な造形強し。残るはずだわね、太陽の塔