anemone

ぼんやりしたり、うっかりしたり。

午後の幸福

外は暑い。37度が最高気温の予想だ。クーラーの設定温度は27度、静かに動いている。午後はプールはサボってリビングでずっと読書していよう。冷蔵庫には午後ティーのレモンがあったはず。コップに氷を入れて注ごう。

「プロジェクト・ヘイル・メアリー」読みやすい!すっすっと読める。面白い!「文明交錯」読了後、文庫本で持っているJPホーガンの「造物主の掟」やら「星を継ぐもの」を再び読んだが、なぁんか読みにくかった。「星を継ぐもの」は新訳が出たというので、また新たにダウンロードしたが、その新訳でも読みにくかったんよねー。最初に読んだ時は出版されてすぐの頃だったので私も若く、ホーガンの文章が少々硬かろうがなかなか進展しなかろうが、提示された謎の面白さに惹かれて、そんな事は瑣末なこととしてバリバリ読み進んでいったんだろう。

「プロジェクト・ヘイル・メアリー」は「星を継ぐもの」のように圧倒的な謎がドーンと最初にぶつけられるわけじゃない。最初は何もわからないところから少しずつ謎を解いていき、謎に対する答えでもって次の謎を解く。謎が解かれるにしたがって立ち向かうべき大きな問題が顕わになっていく。主に主人公のモノローグで物語は語られていくので、彼と一緒に悩み考えはた!と気が付き、一喜一憂を供にする。主人公の性格も明るく嫌みのないナイスガイであるので、読んでいて気持ちがよい。主人公に内面の深みを求める人には食い足りないかもしれないが、知恵を絞り驚いた時には「ヒエー!」と叫びひるまずどんどんチャレンジする彼の行動を応援せずにはいられない。映画化も決まっているそうな。主人公役はライアン・ゴズリングで、あら、この人ちょっとラッチマン捕手に似てませんかね。

もりもり読んで上巻読了。日は翳り部屋は少し薄暗くなっている。静かで涼しく心地よい部屋、面白い本の下巻はもうダウンロードしてあり、そしてオリオールズは勝って藤浪選手は無失点だ。まずシャワー、それから食事、簡単に冷蔵庫の糠漬け水茄子とトマトと昨日の残りのチキンソテーでいいな。こんな時がずっと続いてくれたなら。

 

いやいやいや、なんと申しますか、この抱擁画像はちょとドギマギしますな。なんでだろ、藤浪選手の右手がグーじゃないからかな、二人の顔が近いから?首の角度?や、表情かな。ふと連想したのは、その、んー、不敬だ!と怒られたらどうしよう、コチラなんですけれど。

f:id:cocoanuts:20230822085559j:imageバチカンピエタ ミケランジェロ・ブオナローティ