anemone

ぼんやりしたり、うっかりしたり。

山崎まさよし "Twenty First Century Men"TOUR オリックス劇場

山崎まさよし氏のツアー大阪公演に行ってきた。演目にふれながらとりとめなく感想をば。

 
 
 
 
満員御礼だそうだ。旧厚生年金会館大ホール。新譜も買っていないし、もちろんベスト盤や企画盤も買っていない。ツアーがあると一回は行くけど、スタンディングのライブはパスしてしまった根性無し。もし聞いたことない曲ばっかだったら楽しめるのか不安があったけれど、今回随分と懐かしい曲のオンパレードで、疎外感を感じることなく楽しめた。それが良いことなのかどうか。新作ぱっかーんとヒットしないかなぁ。 
 
ドラムの江川ゲンタ氏が病気入院だそうで、ドラムだけ昨年末のライブ音源からひいてきて、それに山崎氏、キタロー氏がかぶせる格好。以前TTTの時に同様の状況があったが、その時は沼澤尚氏が急遽参加、もともと沼澤さんのドラムで山崎氏を聞いてみたいと思っていたので、京都公演でそれに当たってロック山崎聴けてめちゃくちゃラッキーだった。今回どうなんだろう、ドラム不在なら腹くくって無しにしてしまい、oneknightstand形式というか、アンプラグドっぽいアレンジでも良かったのにな。全部が無理なら、アップテンポのパートはゲンタ音源使い、その他は完璧二人ってのを聴きたかった。そういう臨機応変なのでも十分対応できるスキルは持っている二人だもの。  
 
熱狂的に聞き入っていた頃の曲が続く。良いなぁ、卓越したメロディメーカーだなぁ、でもって、「長男」しかり「昼休み」然り、この歌詞のユーモアのさじ加減が好き。で、 長男タイヘンっすよとか、今夜はしんしんと雪降ってますねとか、寒い夜にはシチューが身も心もあったまっていいよねとか、あの娘とフランス映画みたいな恋がしたいなぁとか、彼の 一言で内容が言えてしまうような曲が素晴らしい。今は皆、なんか大層な歌、中身がいっぱい詰まって賢そうなこと言ってる歌ばっかり。そんなの楽しい?やはり海は広いな大きいなが最高じゃないですか。 シンプルで洒落た歌詞に洋楽テイスト溢れるメロディ、そんな曲を待ってます!
 
結局ちゃんと聞いたことがなかったのはツアータイトルの新曲「 21世紀マン」だけだった。というか、随分とこの曲は昭和というかドメスティックな印象を受けるメロディラインだけど、新曲が一番古くさく感じるってそれで良いのかな。「アドレナリン」まで飛び出して、ひゃービックリ!もちろんワンモアも聴けて、そうそう、ワンモアって私は「月とキャベツ」だけれど、全世界的にみたらもう「秒速5センチメートル」の曲ってことになるんだろうなぁ。海外のアニメフェスに呼ばれて歌うとしたら、メロディが違うって現地の人に思われるかも。 


 
一階の後ろの方で見ていると山崎氏の表情等は遠くてわからない。でも声には張りがあって、20年前と遜色ない。なので遠くで歌っている山崎氏はなんだかまだ30前のような気がしてしまう。自分は年取っているので息子が頑張って歌っているかのよう。こんなに大きくなって立派になって、母ちゃん嬉しいよ。で、ラストは「ツバメ」。遠い故郷のお母さんに届けと歌う息子。くーー、泣いてまうやろー!