anemone

ぼんやりしたり、うっかりしたり。

弊機からは以上です

なんとか頑張って「歌う船」を読了したのは、次にマーダーボットシリーズの続編を読みたかったから。確かマーダーボット・ダイアリーにも「歌う船」のような、めっちゃ賢いけれど世間知らずの一面もある宇宙船が出てきたよね。え、ちょっと待って、マーダーボット・ダイアリーってどんな筋だったっけ。自らの統制モジュールをハッキングして所属保険会社から自由になった警備ユニットが主人公。過去に暴走し顧客を大量殺戮したことがあるからマーダー(殺人)ボット。その自分がしでかした事件の真相を探りに企業が暗躍する星に潜入する。そのくらいは覚えているが、そのほかは綺麗さっぱり忘れている。謎はどの様な形で解き明かされたのか。やーね、歳はとりたくないわね。続編を読むにも最初のやつを思い出しとかなアカンでしょ。ということで、以前に読んだ最初の2冊をもう一度読む。

「歌う船」と比べてアクション満載。ドンパチ派手で飽きさせない。弊機の強いこと強いこと。立ち回りだけでなく、監視などいろんなシステムをハッキングしたりメモリーから該当部分を消したりしながらどんどんヤバいところに侵入していくのだが、それは側から見ててもそんな事をしているとは気取られない。自分のこと「弊機」っていうのがいいよね、翻訳の勝利。コレってシン・ゴジラのロードショー後話題になったSNSでの流行り、弊社も御社も木っ端微塵あたりからのインスパイアだったりして。一度目読んだ時は弊機は女性型と思っていたのだが、今回読んでユニセックスなのだとあらためて気がついた。賢い宇宙船から敵から逃れるために性的部品をつける事を提案されるが断固拒否している。おちんちんもおっぱいもついていないのね。なんで女性と思ったのだろう。自ら似合いそうな服を選ぶ時にスカートも選択肢に入れたからだろうか。結局はカーゴパンツ様のズボンをチョイスしたのだが。日報を意識した文章なので語尾がですます、そのソフトさが女性を感じさせるのか。書いてる内容はエグいんだけれども。表紙のイラストも男とも女ともとれる顔、休憩する時や動揺した時に落ち着くために見るのは連続ドラマだからか。あぁ、解説で彼女と書いてはるなー。だからかー。

と納得していたら、なに?男性なの?というのは、今年になってからドラマ化の話。えー、なんかイメージ違うーーー。もっとこう両性具有というか、ツルッとしてシュッとしてパンツもスカートも似合う感じの人にやって欲しいー。で、滅法強いけれどナカミは中2の女の子的部分もあるのが弊機のチャーミングな所なんだけども、そういう味は殺さないでね、マーダーボット!