日月火と甥の結婚式参列のため軽井沢へ行く。大人五人でマイカー1台に乗り合わせての、なかなかハードな旅行である。お嫁さん東京、こちら大阪で「中とって軽井沢で挙式」とのことだが、いっこも中とってないやないかーい！めっちゃ関西から行きにくい軽井沢。運転するのは昨年のガンの治療でげっそり痩せてしまった兄のみ。わー、大変大変。体のことを考えてゆっくり休み休み行こうということだったが、兄のせっかち気質のため、必要最小限のトイレ休憩のみでがんがん車は走るのだ。お昼は道中のオシャレな蕎麦屋さんで絶景を楽しみながら舌鼓。人気店らしく、我らが食べて程なく蕎麦売り切れのためお店閉店してしまった。
日曜日は安曇野の温泉ホテルで一泊。部屋に露天風呂がついていたがうまいこと栓が嵌められてなかったため（私の失敗）いくら待っても湯が溜まりきらず、母は部屋の内風呂で済ませ、私は施設の大浴場で温泉を楽しむ。
翌日結婚式のある軽井沢に入る。新郎両親として打ち合わせ等ある兄夫婦はホテルに向かい、気楽な私と母は別行動で軽井沢タリアセンに建物見物に行く。現在ペイネ美術館になっているアントニン・レーモンド「軽井沢・夏の家」
これねー、ペイネ美術館にしているため、雨戸閉めたまま&内部が撮影禁止なんよねー。アントニン・レーモンドに関しては、東京女子大の礼拝堂はオーギュスト・ペレのノートルダム・デュ・ランシー教会の礼拝堂とそっくりだったり、この夏の家も実現しなかったコルビュジエの「エラズリス邸」をほとんどそのまま持ってきてたりと、倫理的にどうなの？と思ってしまう。そして後出しジャンケンで、それぞれの元ネタに改良を加える工夫したりで、そこもまたちょっとどうなの？！と思ってしまう。内部は絵を守るため暗い。雨戸皆開け放ったらとても気持ちいいことだろう。高い吹き抜け空間にスロープを巡らし2階に至るこの感じはまったくもってコルビュジエだなぁ。
睡鳩荘と名付けられたヴォーリズ設計の朝吹家別荘。移築の為元々は湖には面していなかっただろうけれど、今のロケーションはとても気持ち良い。ベランダに面した洋室のソファに座り、良いとこだねぇと母が笑う。昼をタリアセンで取り、タクシーでホテルまで。
丁度新婦側のご親戚とロビーで居合わせて、即席の顔合わせのような形になる。新郎の祖母と叔母です、どうぞよろしく。宿泊は本館の裏手に並び建つコテージ群の中の一棟。荷物を置いて、循環バスで温泉施設に行きましょう。広いお風呂で移動の疲れをほぐす。部屋に戻り、結婚式用のドレスを着て、しっかりお化粧いたします。家で化粧する時は、ハレの日の化粧の場合イロイロと普段使わないようなお化粧品も駆使して、たとえばワトゥサの3色セットのコンシーラーとかね、トワニーの黄色いパウダーで目の下のクマ消したりね、あるいは筆ペン式白パールの液状ハイライトとかでテクニークを駆使するのが面白いんだけれど、旅先にそうした武器をみな持っていくわけにはいかない。厳選したアイテムでよそ行きの顔を造る。ちょっとキツめにハイライト入れて、眉マスカラで目元の印象を明るくする。どう？どう？いい感じかな？ワインレッドのシンプルなワンピースに真珠のロングネックレスをネジネジネジと捻ってからつけて、出来上がり。靴は豚革レースのピンヒール。歩きにくい。
結婚式は石の教会で。林の中で踞る王蟲のようだ。内村鑑三記念堂とあるように偶像崇拝しないプロテスタントの教会なので、磔刑図やら聖母マリアの絵などはない。コンクリートとガラスと石で有機的な形に構成された空間が外連味たっぷり。いつもはボーイッシュなお嫁さんも、今日は長くトレーンをひくウエディングドレスでとても美しい。写真撮影は真面目バージョンとおちゃらけバージョン2種撮りで、式場カメラマンさんに今度はみなさん指でハート作ってみましょう！と言われおたおたする老人組。このオフィシャル写真画像もネット経由で即閲覧というのが、イマドキですなー。
披露宴は本館で。フレンチのコース、美味しゅうございました。ただ乾杯のシャンパンをくっと飲んでしまったため、後で回ってきてちょっとしんどかったなー。お色直しで新婦さんはワイドパンタロンのドレス、カンカン帽の赤ちゃんみたいなヘッドドレスと共に、とても可愛く素敵だった。
総じてこの日はワタクシ上機嫌、何故かというと、そらぁ藤浪選手の完璧リリーフをネットで知ったからであります。見たか世界よ、これが藤浪晋太郎だ！あー、家にいたなら、いろんなニュースのスポーツコーナー録画しまくるのになー！残念！
と思ったら、今日はあかん方のフジだったよー！ひゃー！
