anemone

ぼんやりしたり、うっかりしたり。

侍タイムスリッパー

昨日は昼から孫たちを預かり、そのまま一緒に晩御飯を食べたので、やたらと1日賑やかだった。ベランダへの窓やリビングドアに嵌め込んであるガラスに残るたくさんの小さな手形。キスマークまでついてるぞ、窓を舐めるんじゃない。一夜明けて今朝は登板なかったし、朝っぱらからキャーキャー言うのは明日かな。ちょっと草花の手入れをしましょうか。根本が茶色く枯れた葉で見苦しいスーパーチュニアをもう一度切り戻しする。3度目盛り返してまたたくさん咲いてくれるかな。切った花を集めて花瓶にさす。

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帰る母を見送り、くるくるっと掃除機かけてシャワーを浴びて1人になると、急にのんびり。あとは全部自分の時間だ。何をしましょうね。

ということで、箕面の109にて「侍タイムスリッパー」鑑賞。楽しかった。

侍が時空を超えて現代に迷い込むというシチュエーション。過去に同じようなので「満月」というのがあったな。原作だけ読んで映画化したものは見ていない。侍は時任三郎氏が演じていた。今回の侍役は山口馬木也氏。彼が良かった!不勉強で私が彼のことを知らないというのも、映画を楽しむのに味方した。佇まい、喋り口調、剣術、全てが侍だった。渋い男前だし。ファンになりました。完全なる自主映画ということだが、自主映画臭がなく、娯楽作品として万人が楽しめるように作ってあった。もう少し短くても良いかなー。ストーリーに関しては、タイトルを見た時点で多分こうなってこういう風になって最後のオチはこうかなと想像したものからは、あまり大きくは違っていなかった。山場の締め方はとっても上手だなぁと思ったな。侍がタイムスリップしてくるのが東映の京都太秦撮影所っていうのがいいよね。日本で唯一侍姿でその辺をウロウロしても驚かれない場所。そして撮影所で撮ってる時代劇「心配無用ノ介」がいい味出してるのよー。もう連続テレビ時代劇あるある満載で。全くジャンル違いだけれどヒュー・グラントドリュー・バリモア「ラブソングができるまで」という映画のなかで出てきた、主人公が所属した80年代一世を風靡したPoP!というバンドのMVを思い出した。サウンドの作りといい画面の展開といい軽薄で楽しくて80年代MVそのまんま。岡崎体育氏も舌を巻くレベル。

折しも 「SHOGUN 将軍」がエミー賞を18部門受賞した。日本の江戸時代、侍、時代劇について興味が湧いた人たちが世界にたくさんいると思うので、海外でもこの映画は人気が出るんじゃないかなぁ。侍が現代に転生してっていうストーリーは日本ではそう珍しい設定ではないと思うけれど、海外では新鮮だろうし。これからが楽しみな映画。

追記

映画鑑賞後の感想で、あれこれ細かいことを愛をもって突きまわすのも楽しい作業。江戸幕府が倒れて140年と記載のあるポスターを見て愕然とする主人公。アラビア数字を侍は読めないのではとの声多数。それに対して、いやいや幕末京都の会津藩士は習っていた可能性ありとの指摘!

転生後その世界の数字が読めるのと読めないのでは、随分と心持ちが違っていたことだろう。面白いなぁ。

追記の追記

とても丁寧な感想文。こんな風に整然と文章が書けたら素敵だろうなぁ。背景から詳しく説明してくださっているがネタバレはなし。