藤浪選手、先発投手からリリーフへと配置転換。マイナーでの調整でなくて良かった。メジャーにいさえすれば活躍を見ることができる。
そもそもが、何かを引き寄せてしまい、物事が余計に厄介なことになってしまう人生なんだなと思う。メジャーリーグに行けるチャンス、とってくれるところがあるならどこでも（とりたい球団なんてあるのか？）、そこで望まれる役目を頑張るつもり（リリーフならいけるかも？）、というのが始まりだったはず。それが、アスレチックスが先発投手でやってみる？と契約してくれた。するとどんどん勝手に盛って書くマスコミ、ア・リーグ西地区、大谷おるやん…「静かに落ち着いて始めたい」という願いは対決を煽る周りに即刻打ち砕かれる。もともと阪神を取り巻くメディアは「特殊すぎるby山本昌」、そのメディアの「藤浪はターゲットになってたby藤川球児」、その過剰に叩くやり方は一般人に伝播してネットニュースのコメントなどの広く目につく場所に溢れていく。そして大谷人気でyoutubeに動画が増えて行った影響で（動画は儲かるぞ）、ありものの画像にドギツイ匿名掲示板のコメントを抜書きして被せる形で手軽に作成できる動画の素材として、どれだけバカにしてもいい存在として、藤浪選手は消費されていく。以前なら世間の目に触れなかった匿名掲示板の悪ふざけの物言いが世の中に浸透していき、当たり前になっていく。ゲスっぽくセンセーショナルなコメントを掲げたサムネイルにした方が閲覧回数が上がるから、どんどんエスカレートしていく。数多く目につくと知らず知らずに洗脳されていってしまうのが人間だ。いろんな発言から恣意的にコメントを切り取ったり、想像でしかない本人の心の内を断定的に言い切ったりして「練習嫌いで身の程知らずの阿呆」像を作り上げていく。遂には大手メディアが、匿名掲示板のコメントを「ネットの意見」として記事に書くのだ。ネットの時代だからこそ、こうまで藤浪選手は叩かれるのじゃないかな。こういう構図っておかしいと思わない？全てが完璧でないとチャレンジしてはいけないのか？そしてずっと叩かれ揶揄されてきた人間が、自らの心を守るために取るスタイルすら叩くのか。
改めて思う。野球を取り巻く諸々が好きになれない。
