anemone

ぼんやりしたり、うっかりしたり。

京都の1日

朝早めに家を出て、京都まで遊びに行く。新大阪まで出て、新快速で山科まで、そこから地下鉄。

まずは岡崎の近代美術館でやっている「バウハウスへの応答」展。本日は無料鑑賞日。う〜ん、まぁその無料だったからいいけど通常料金払ってたらちょっと不機嫌になってたかも。テキストやら昔の雑誌やら誰かのアルバム見せられてもなー。もう少し実物、バウハウスでの実習で制作した構造物やら平面作品やらを観たかったな。実物をたくさん目にしてからこそ、インドや日本でその種が多方面に向かって芽を吹くことが実感できるんじゃないかと。

課題制作で紙を使ったものがあったが、懐かしいなー。短い中学美術教師時代、三年生にこの飛び出す絵本と同じ要領で、切って折って立体デザインに挑戦してもらった。まずは二本切り込みを入れ、縦にずらせて折り目を入れてみる。そこから、切り込みの数を増やして折り目の位置をずらせてみる。切り込みの帯にまた切り込み入れて入れ子状にしてみる等々練習し、それからプランを練って本番へ。なかなか素晴らしいものが高打率で完成したと自負している。どうでしょう、中学三年生の最初のトライでこれは素晴らしくないですか?

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バウハウスそのものについてのか、それとも日本やインドで展開されたバウハウス精神の影響についてのものなのか、映像が上映されるということでしばらく待っていたが不調で見る事叶わず。ミュージアムショップを冷やかしていると長谷川潔の銅版画のレプリカを発見、購入してしまう。薄いけれどでっかい荷物でちょっと持ちにくし。いつかは手にいれたいと思っていたのでほくほくしつつ美術館を後にする。

 

岡崎からバスに乗って府庁前へ。カレーの話題店カリルで昼食を取ろうという魂胆。美味しいですよと次男が推薦してくれた店に行ってみると、おぉ、8人ほどの列が。待つよ待つ待つ。頑張る。だがしかし直射日光が暑い!今日も35度超えかしら。じりじりと炙られて汗がしたたる。日差しが堪らないので、先ほど購入した長谷川潔を葉っぱの傘よろしく頭に被ってなんとかしのぐ。まだかなーまだかなー、カレーなんだから回転早いかと思っていたが、なかなか順番来ない。後ろには留学生も並んでおり、皆で我慢大会のよう。ようやく次に中に入って待てる順番になった頃、後ろの留学生チーム離脱。え?今まで並んだのに!もうすぐってとこで諦めるの?トータルで待てる時間を決めておいて、それを超したら潔く諦める、という方式か。それも一つの考え方ではあるけれど、でもこのおばちゃん早い事食べるからすぐ順番来るよ?

ほどなく着席、ポークカレーを食す。お肉は柔らかく煮込まれ、トマトの酸味を感じる複雑だけどえぐみのない美味しいカレーでございました。ご飯固め、ちょっと多いかと思ったけれどなんのなんの、すっすと食べてご馳走さま。お嬢さんたち、ちまちま食べてんじゃねーよ、外でいっぱい待ってんだよと心の中でチコちゃんになって叫びながらお勘定。

 

またしてもバスで四条河原町まで。ここらの風情は変わらないなぁ。高島屋でお手洗いを借りて、ついでにくるっと冷やかす。やはり天井の高さと通路の幅が同じだと、昭和の頃からの印象がそのままだなぁ。足がそろそろ痛くなってきたので、河原町の交差点の方に出て、永楽屋にてかき氷。ちょうど、昼食とおやつの合間の時間で並ばずに座れてラッキー。苺みるく氷。ゆるいジャムのようなシロップが美味しい。ミルクは練乳ではない、もっとお上品な甘さ。氷の下に砕いた寒天が隠してあり、食感に変化が出るかと思ったが寒天はタピオカや白玉ほどには主張しない奥ゆかしさでありました。

 

お腹もいっぱいになり、長谷川潔はかさばるし、阪急とモノレールを乗り継いでおとなしく早めに帰る。