anemone

ぼんやりしたり、うっかりしたり。

We believe in Music

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「ファンファーレ! ふたつの音」を観た。フランス映画。生き別れになっていた兄弟が音楽によって心を通わせるストーリー。兄は国際的な名声を得ている指揮者、弟は学校給食の仕事をしながら地域の吹奏楽団でトロンボーンを吹いている。裕福な家にもらわれていった兄、地方のそんなに経済的に豊かでない家庭で暮らしている弟。これが昨今流行りの親ガチャというものかしら。ストーリーに触れるので、少し間隔を空けようかな。

 

 

兄は独り身、弟は離婚して可愛い娘が元の奥さんのところにいる。兄は弟の育った家庭の暖かさに触れ、弟は兄の豊かさに対して妬ましい気持ちになる。普通だとなかなかわかり合えない状況と思うが、2人は音楽という共通のもので心の距離を縮めていく。弟が依怙地というか引っ込み思案、その反動で暴走玉砕してそれでまた殻に閉じ籠りとチョとめんどくさい性格。観ているこちらが弟君そこはなんとかがんばれよーと少しイラっとしてしまうのはあとでめっちゃ頑張る伏線か。心の葛藤の他に兄の健康やら弟の住む地域の社会情勢やらも絡めて物語は進む。兄は困難な状況の弟に音楽の力で手を差し伸べ、弟の方も兄に「失われた母親」を分け与えるのだ。たくさんのクラシック曲が演奏シーンとしてふんだんに使われている。上手なプロのオーケストラ、田舎のチューニングあってる?の吹奏楽団。もちろんプロの演奏は素晴らしい。でも田舎の吹奏楽団が憎まれ口を叩きながらワイワイ練習し、団員の誕生日にはヘンテコな歌を皆で大声で歌う仲間感がいい。この地に足がついた感じが兄の心に響いたんだろうし、それで彼らをほっとけないと思ったのだろう。終盤、かなり強引な形で弟は地域の皆とともに、兄がくれた愛に音楽で報いようとする。この場面の多幸感がクライマックス。何ひとつ問題は解決していない、というか客観的にみると悪化しているのだけれども、それでも音楽によって癒され、音楽によって再生しようとする姿が示される。 I believe in Music.←この曲昨日のライブであにきさんが歌い、この部分をコールアンドレスポンスした。♪ I believe in Music, I believe in Love ♪ まさにそういう映画だった。

この映画にはこの曲は出て来ませんよ、もちろん。

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