anemone

ぼんやりしたり、うっかりしたり。

消えたインタビュー記事

2025年3月にNumber-webに掲載された中村計記者による藤浪晋太郎選手インタビュー記事全6回が消えている。誤った指導による成績の急落、当時の阪神首脳陣からのパワハラ、稀有な才能を持つ投手が直面した苦悩の日々が語られた重要な記事だった。メディア発の不名誉な憶測や決めつけ(藤浪は練習しない・人の言うことを聞かない等)に端を発する誹謗中傷に晒されながらも、阪神球団所属時は沈黙を守ってきた藤浪選手。阪神を離れ随分と時間が経ってから、ようやくあの頃何があったのかを率直に語った。私は少しでも藤浪晋太郎選手の尊厳を回復すべく、この記事を読み感じたことを書いてきた。それら全ての日記の元記事へのリンクがNot Foundと表示され、論考の根拠を失った。

2025年9月20日追記
下記それぞれの日記内の削除された記事について、docomoのニュースポータルに残存する記事へリンクしなおした。(コメント欄参照、ありがとうございます!)こちらもいつ削除されるかわからないのでローカルに保存推奨。未見の方は読んでいただいて、なぜこのインタビュー記事が削除されなくてはならなかったか考えていただきたい。 追記ここまで

2025年9月23日追記
Number-webから該当記事が削除されたのは、インタビュー記事執筆者の中村計氏著「さよなら、天才」出版に関連したものと思われる。


本作の藤浪選手の章がインタビュー記事の内容と重なるためではないだろうか。リンクに関しては私の文章に必要と考えるのでそのまま残すことにする。  追記ここまで

2025年9月26日追記
docomoポータルの方も掲載期限切れとのことで削除されている  追記ここまで

このほかにも直接リンクを貼らないまでもこのインタビュー記事を元にした言及をたくさんしてきた。また選手会にも、球団ごとの個人からの誹謗中傷対策のための申し立て窓口だけでなく、球団首脳陣の選手へのパワハラ防止のために選手会として共通の窓口を設けてはどうかとの意見の根拠としてリンクを貼った。これらは皆机上の空論になってしまうのか。

記事へのリンクを貼った日記を辿ると、8月いっぱいは記事は存在していたように思う。Numberはかなり前の記事も残している。なぜこの貴重な証言を消した。もし藤浪選手の語ったことが事実と異なるならば、その反証を記事にするのがジャーナリズムではないのか。

思えばこのNumber記事が出た当初、野球人たちからの反応の薄さに驚いた。薄いと言うよりほとんど無かった。藤浪選手はこんな理不尽な目に合っていたのか!と驚き反応したのは、もっぱら私のような一般人くらいのものだった。あの記事に反応することは、阪神球団そして金本氏に対して藤浪選手の才能を台無しにした責任を指摘するような発言になるのは至極当然なことだが、それを避けたのだろう。今回のこの記事全削除もそれと同じ流れの中でなされたのだろうか。Numberによる阪神球団及び金本氏への忖度なのか?あるいはベイスターズ球団の思惑のようなものがそこにあるのか?反対に藤浪選手サイドが削除を希望したものなのか?そうだとしたら日本で投げるためには記事は存在してはならないものだったのか?いろんな可能性が考えられるが、全てひっくるめて「臭いものに蓋をした」ということなのだろう。するべきは蓋ではなく、腐った中身を全て白日の元に晒し検分しなおし、得た教訓や知見を未来に生かすことではなかったか。若き藤浪晋太郎の苦悩は、野球界の平穏のために人知れず人身御供となり闇に消えていってしまった。

せめて、あの悲痛なインタビュー記事を読んだ者は、ずっとこの先も覚えておかないといけない。どれだけ素晴らしい才能を持っていたとしても、それを周りがいとも簡単に潰してしまえるということを。その才能がもたらす輝く未来があったはずなのに、代わりに誹謗中傷され飼い殺しのような暗い日々を送らざるを得なかった選手がいたことを。もう一度平民さんとせあまりさんの投稿をリンクしておく。

 

追記 インタビューが収録された本の感想を書いた。