向かいの席の通販担当のT氏は、中学生の頃は野球をやっていたらしい。大谷選手が投げて、そしてホームラン打ったというニュースが流れて、大谷ってすごいなぁとおっしゃる。「バケモンやなぁ。こんな奴もうしばらく出てこーへんね」大谷選手と同世代の選手って比べられるからタイヘンですよね、大谷はあんだけ凄いのにお前は〜って言われがち(特にあの選手は)。「巨人の桑田っておるやん」はいはい、PLの。「弟がいてんのよ。その弟が投げてるチームと戦ったことがあんねやけど」桑田選手の弟も投手なんですね「桑田の弟もええピッチャーやったんよ。でもそれは、他の普通の中学生のピッチャーと比べてやねん。そこらにいるピッチャーと比べたら弟は断然いいねんよ、せやけど桑田と比べたら、そら桑田の方がめちゃくちゃ凄いわけ」まぁ、あの桑田ですからね…「弟、いっつも桑田と比べられてるんやろうなぁ、辛いやろうなぁって。ホンマにそっくりやの、フォームとか。一所懸命凄い兄ちゃんを追っかけてんねやろなぁ。で常に比較されて、なぁ。弟やなかったらシンプルーに、あのピッチャーええなぁって言われるやろに、なまじ桑田の弟だったためにシンドいやろうなぁって思ったなぁ」そうですね、桑田は桑田、弟は弟。「身近に飛び抜けて凄いのがおるってどんな気持ちなんやろ。ホンマにええピッチャーで俺ら打たれへんかったんよ」桑田選手と全く同じフォームで投げていた弟。自分の意志で同じフォームにしたのだろうか、それとも周りの指導によってだろうか。そこそこクーラーが効いた室内、持ち込んだmy扇風機で体を冷やしていたT氏は、ほなもっかい職場さんとこ行ってくるわと席をたっていった。
