2回目の関西万博。

前回は敵情視察というか今回が本番、倉方俊輔先生のパピリオン建築解説ツアーに参加するのがメインイベントであります。それが午後2時から4時まで、その前後は予約全ハズレなので日曜日ということもあり、パピリオン見物よりも珍しいモン買い食いするのを主に行動するつもり。昨日孫預かりで腰が痛い、ロキソニンテープ2枚貼ってがんばるぞー。
会場東ゲート着8時10分、会場入場は9時10分ごろか。予約センター目指す。道すがらすぐ入れるところを冷やかしながら進む。まず隈研吾氏のカタール。くるっと見て回り売店でテープのブレスレットを購入。今日はこれをつけて気分上げていきましょう。最後ヘナのボディペインティング体験の予約を取って出る。


アラブ首長国連邦館、バーレーン館もすんなり入れたので見る。ここの館内良い匂いがするぞ。予約センターに着きトライしたら(あまり予約センター人並んでなかった)オーストラリア館取れてラッキー!チェコ、マルタと並ばず見ることができて、案外朝イチは日曜日でもパピリオン稼げる。予約は午後を狙い午前中は予約不可なところに行くのが正解なようだ。ま、予約抽選は全部外れたがな!マルタ館前の売店でマルタのツナサンドイッチが焼きたてで運ばれてきたので購入、ブランチといきましょうか。外側ザクッとしているが硬すぎず歯切れが良い好みのタイプのパン、ツナもオリーブがたっぷり入っており食べたことない味だった。満足!ついでと言うとアレだが北欧館も入場。イスに座れてほっと一息できたのが良かったな。ナカミは薄い。北欧はモダンデザイン推しかと思いきやそっち方面は皆無だった。出たら係のお姉さんがルーフトップレストランがオープンしましたと告知しておられる。ならばと上がり伝統菓子とコーヒーで糖分追加。このパン(とあえて言う)ちょっと高すぎないかい?


そうこうしているうちにヘナ体験の時間、カタールに戻り草花紋様を描いてもらう。まだ建築解説ツアーまで少し時間があるのでトリニダード・トバゴのスティールパンを叩きにコモンズAへ行き、時間を潰す。その昔ライトミュージックという雑誌がありましてな、そこにスティールパンの作り方が載っており真剣に読み込んだ覚えがありまする。しかし一行目の「ドラム缶を切り底の方を使用する」から中学生は途方に暮れましたよ。かなり詳しく調律の仕方まで解説されてたが、あれ読んでホンマにスティールパン作った人おったんかな。時間になったので建築解説ツアー集合場所へ。
間近で見る倉方先生。わー、テレビとおんなじー(←バカ)今日は午前中にも同じ2時間ツアーをやってはるし、X拝見していると大阪公立大学の授業の合間に東京いかはったかと思えば立山にいてはったりと、まさに東奔西走。タフだなぁー。
途中で雨が降ってきたけど、大屋根リングがあるので問題なく開催できた8回目の万博建築ガイドツアー
— 倉方俊輔 (@KurakataA) 2025年6月8日
このために東京から来てくれた方や、ご家族参加の方などもいらして、地味に続けている大阪人としては、喜びしかない pic.twitter.com/9BlBzEOSo1
今日は隈研吾建築を中心に取り上げつつ、70年万博と今回の万博における建築に対する意識の違い、ランドスケープがもたらす居心地の良さ歩き回る楽しさの創生、成熟し金が無い社会が志向する善き建築の在り方、など興味深いお話がたくさん。なぜ今、隈研吾氏が引っ張りだこなのか。この万博でもマレーシア、カタール、ポルトガル、シグネチャーと4館手がけている。それぞれパビリオンを見ながらの解説で現在の人気ぶりを解き明かしていくのが面白かった。それぞれの国のアピールポイントを上手く表現することで外観の違いが生まれているし、廉価な材料を使って個性的かつ立派に見せるのが上手い。かつての万博は内外部の意匠に凝り観客が実際に体験することが主だったが、今はほとんどが映像やVRでの体験が主、本当に必要なのは暗い箱だけでその箱を覆うガワをどうするかがパビリオンに於ける建築家の仕事になってきた。そこにうまくハマるのが隈研吾氏の建築のアプローチ。それまで使用されなかった材を用いてどうなるか検証しその結果を次の建築に応用していく、トライを次の変化へと繋げていくやり方こそが今の隈研吾人気を生み出している。そのやり方に半年だけもてば良い万博の建築はベストフィットするのだ、と。なるほどなぁ。またこの半年間だけの建築による実験的な材の選択は住友館にも見られる。木を桂むきして作った集積材を用いることで、木のしなりを利用し緩やかに反っていくような外観を長方形のパーツで作り上げている。これは本来は劣化しやすいので外装には使用しないらしいが、半年だけもてば良いという考え方でチョイスされた。そのほか前回のドバイ万博の日本館で使用されたモジュールというかユニットを今回再利用したウーマンズパビリオン、こちらは次には国際園芸博での使用が決まっているらしい。こうした使い捨てないやり方は過去の万博では無かったもの。また建築に於ける新たな試みを若い建築家たちに実践させるために、トイレや休憩所の設計に起用したのも今回の万博における慧眼であったと。これが恒久的な建築であったなら問題であったかもしれないトイレの諸々も、会期半年のものだからこそ、例えば入った扉から出ず奥の扉から出てトイレを使用した人だけが使える和む庭のような手洗いを体験する、なんて実験的なことができた。そうした新たな試みがあってこそ次の時代に即した建築が生まれていくのだろうなぁ。それでね思ったんですけど、と倉方先生はおっしゃる。「年寄りはそうした若い人の試みを正論で批判しがちなんですよ。建築家なら黙っておけばいいのにと思うんです。今は若い人が減って年寄りばかりの世の中です。昔は年寄りが少なかったから批判してもそう影響が無かったけれども、今は年寄りが批判しだすと大きな声になって若い人は新しいことを何もできなくなってしまう。年寄りは黙っていたほうがいい、私も黙っていようと思います」ん?これはプリツカー賞のあの方との悶着のことかな。時間を少し延長してシグネチャーの他のパビリオンについてもお話ししてくださってからお開きに。お疲れ様でした。終わってから、シームレスで変化しながらそぞろ歩きの楽しさを生み出しているサウンドスケープのことについて少しお話しした際「今回の万博は、大人のための万博だと思いますね!」と力強くおっしゃった、その時の眼力たるや!
建築ツアー終了後からオーストラリア館予約時間までまだ随分あるので、食べたこと無く今後も食べる機会ないものを食べましょう、ということでアフリカのレストランへ。奮発してセットメニューを頼んでみる。ジュースはバオバブで美味しかったな。これも多分死ぬまで飲めない。

こんなん食べたことない!という味ではなく、カレーとシチューの間のような感じ、snsでは絶賛の味だがサラダドレッシング共々私にはすこし塩辛い。のってるピクルスの横のは、もしかしてこれってラッキョウとお寿司の時のショウガですか?インディカ米だけどパラパラではなく粘りのあるご飯だ。1時間に一回ライブがあるというのがウリのレストラン、前の方のソファ席は全て予約席となっていて座れない。関係国のVIPが来ているのかもしれない。そしてかなり待ったがライブが始まりそうで始まらない。延々延々準備している。VIPの都合か。この調子だとまだまだ準備しそうなので混んでもきたし退店する。そりゃ前半分座れなかったら混みますわね。んー、LIVE込みで楽しみにしていたのだが別の珍しいモンにすれば良かった。オーストラリア館の前の大屋根リングのベンチで、これをぽちぽち書いたり未練がましく当日予約にチャレンジしたりして時間を潰す。オーストラリア館も映像を見せるのがメインの館だった。正面天井サイドを多数の平面のモニターで角度をつけて覆い、そこに連動するように映像を流す。そこから少し並んで入ったインドネシア館、タイ館も映像がメイン。先日入場したブルーオーシャンドームも中央が球状に突出したスクリーンに映像を映し出すのがメインだった。なるほど倉方先生のおっしゃる通り、もう万博には暗い箱さえあれば建築はなんとかなって、あとはインテリアデザイナーの領域と被ってくる外装の部分で特色を出すやり方がお金もかからず最適解なのだなぁ。さぁ帰りましょう。またダラダラ迂回路を歩き混雑らしい混雑もなく地下鉄に乗り9時半過ぎ帰宅する。万博、面白いなぁ。建築に興味ある人携わる人は、次世代の建築のタネがたくさん撒かれているのが実感できるはず。次週はそんな話が当事者から聞けるイベントもある。僕が司会なんだけど、みんな勝手に喋りだす人たちなので、司会というより皆の話をとめる役かもしれないな、と倉方先生おっしゃってましたよ。
隈研吾×藤本壮介の建築カンファレンスが、6/14(土)に大阪・関西万博で開催
— 倉方俊輔 (@KurakataA) 2025年6月8日
会場は伊東豊雄のシャインハット
今回の建築万博らしいイベントが、いよいよ関西で実現しました pic.twitter.com/5dcBAJVHZb

本日一番美味しかったもの、うなぎパイのジェラート。うなぎパイ好きなんですー。