本日は梅田で映画、そこから移動して心斎橋のハイブランドのギャラリーでインスタレーション作品と、映像三昧。
まずは本年度長編アニメーション部門でアカデミー賞をとった「Flow」未曾有の洪水に見舞われた世界を逞しく生き抜く動物たち。
私が幼児の頃、大好きだった絵本が「こねこのぴっち」赤ちゃんのぴっちが家を抜け出して一晩裏庭で過ごす話。ヤンチャなぴっちは池に落ちてしまう。びしょ濡れになって毛がぺったり体に張り付いたぴっちのカリカリと小さいこと!ポタポタ雫を垂らすほっそい体が一層哀れを誘う。

この映画の主人公の猫は若いが赤ちゃんではない。逞しく大洪水の波の中を泳ぎ渡る。しかし濡れている時と乾いている時の毛皮の違いをもうすこし出してほしかったなぁ。乾いている時の猫のモフモフ感がね、無いのよ。カピバラはよろしい、違いがなくても。君らは濡れてても乾いててもそんなに変わりはございません。まぁ犬もヨシとしよ、でも猫は!猫はあれではちょっと残念だなぁ。
厳しい自然の猛威の中、なんとか踏ん張って生き抜こうとする仲間になった動物たち。それぞれの動物の動きは誇張無しでリアルさを追求しているが、その中でも咄嗟のちょっとした動きなどでそれぞれの感情が伝わってくる。この辺りの抑制の効いたストーリーテリングがいい。かつて人間が文明を築き生活を営んできたであろう水没都市の中をゆっくり進む、動物たちを乗せた帆船。巨大な留守模様。息を呑む美しさだ。水から突き出ている廃墟、樹々や草花、波などはCGアニメよくできている、ただねー毛がね、モフモフとビチャビチャがね、難しいんだろうなぁ。
梅田でお昼を食べ、心斎橋のルイヴィトン大阪へ。このビルの5階が エスパス ルイ・ヴィトン大阪というギャラリーになっている。御堂筋は車線が減りその分歩道が広くなり、なんだか景色が違って見える。ヴィトンの建物は全体が白い膜に覆われているような格好。

照明が入るとこうなるのか。これはすごいな、夜に行くべきだなー。 「Chorsingspiel」展 ウラ・フォン・ブランデンブルク 映像を主体としたインスタレーション作品。こちらは少し動機が不純というか、二つの映像のうち片方の映像の撮影場所がコルビュジエのサヴォア邸ということなので俄然見たくなったもの。
エスパスルイヴィトン大阪のウラ・フォン・ブランデンブルクのインスタレーションが印象深かかった。迷路のような空間に入り込むと演劇調の映像が長回し1カットで自分も映像の中に居て見てるみたいな感じ。
— Nicolas (ニコラ) (@nicolas_tornado) 2024年12月27日
コルビジェのサヴォア邸での撮影も流れる歌も印象に残る。 pic.twitter.com/MpIi6XvZXW

張り巡らされた幕を辿り、その幕に投影された映像を、その映像に出てくる椅子に座って見る。こちらがサヴォア邸を使って撮影されたもの。カメラがずんずんとサヴォア邸の中を動き回る。おぉー、中を歩くとこういう感じかぁ。直線が強調されたサヴォア邸に共鳴してか幕は直角に曲がり張られているが、もう一つの作品はモノクロで絵が描かれた幕をぐるぐると渦巻き状に吊り、その中央に野外で行われている室内劇の映像を投影している。なので、幕の波打ち具合で映像がまるで水の中の出来事のように揺れて見える。森もテーブルも人間もゆらゆら歪む。

それはまるでFlowの世界、文明が滅亡する前にそこで暮らしていた人間を見ているかのような不思議な感覚になった。また劇中で歌われる歌が、偶然にもFlowの世界とリンクしており、妙に感動してしまったな。
私たちは選んでいない おのずとこうなった
今ここにいる でも一体いつまで?