anemone

ぼんやりしたり、うっかりしたり。

二重の悲劇

昨日のElsieさんのコメントが深かった。

Sure there will be little lapses as it is part of the process. But one thing I've learned from Japanese media is that you need to be perfect all the time. No room for mistakes, at least for Fujinami; or else it will still be highlighted even if your latest performance is way better.

(Quoting from Elsie's comment)

そうなのだ、藤浪選手は少しのミスも許されないのだ。総体的にうまく行った内容であっても、わずかでもしくじりがあれば、そこをメディアは針小棒大に書き立てる。Pitching Ninjya氏の著書ピッチングニンジャの投手論 PitchingNinja's analysis of Japanese MLB Acesの中で、藤浪は非常に高い基準を自分自身に課している、との記述があった。完璧でなければメディアによる誹謗が待っているのだから、基準が高くなってしまうのは当然の帰結だ。何と痛ましいことだろう。自分の出した結果だけであるならまだしも、先日のフルカウントのシアトルタイムス記事偏向要約のように、他誌の記述を利用して読者の藤浪選手に対する評価を下げるように仕向けているとしか思えない記事も世に流布される。そこからこのように面白おかしく仕立てた投稿がうまれ、投稿の引用コメントでは藤浪選手はどれだけバカにしても良い存在として消費されていく。

お若い方良かったですね、バズって。私は悲しくやるせない気持ちです。その元となるフルカウントの記事は恣意的に編集されたものであることをコメントでお伝えした後でも、お喜び投稿されるんですね。

ただこういった藤浪選手を取り巻く状況はちょっとおかしいのではないかと考える方も出てきており。

メディアが悪い時しか取り上げないのは確かで、その上その取り上げたニュース自体がすでに藤浪選手の印象を悪くするように操作されたものだったりするのが二重に悲劇。良い時だけ取り上げろと言っているのではない。色眼鏡を通さない事実を伝えて欲しいだけだ。 コンテンダーに望まれてトレードされ優勝に貢献、実績をかわれてメッツとメジャー契約、この経歴を「チームと転々としていた」と表現されるのは彼ぐらいではないのか。彼が肩の故障で2ヶ月投げられなかったことはほとんど報道されなかった。 怪我が治った投手はマイナーでリハビリ登板するわけだが、千賀投手は普通に「マイナーでリハビリ登板した」と報道され、藤浪選手は「メジャー登板は無し、マイナー4球団を渡り歩いた」と記述された。書かなければいけない事実をわざと抜かしたり過去の発言を現在のものと混ぜたりといった力技もあるし、このような細かい表現の端々で印象操作をする場合もある。名前が明記されないMLB専門家による根拠のない極端に悲観的な予測で記事を作ったり、ネットの酷いコメントを集めただけの記事もある。そう、藤浪選手の印象や成績が悪ければ悪いほど、yahooなどに取り上げられるのだ。そして結果が無失点であったとしてもそれが完璧なものでなければ、その少しの失敗の部分を強調して書かずにはおられないし、何なら3回目の登板の時の報道のように、前回はこんなに酷かったとご丁寧に書き加えるのだ。メディアがスクラム組んで藤浪選手はバカにしていいのだと思う輩を育成しているのではないか。オリンピックを契機にSNSでの選手に対する誹謗中傷を無くそうてなことをメディアが啓蒙していたが、あのね、まずメディア側が選手の印象操作するのをやめなさい。まずはそれからだ。