anemone

ぼんやりしたり、うっかりしたり。

デイジーよ、永遠なれ

東京だけなんかー。こっちにも来て欲しかったなー。

マリークワントのコスメは、私がお化粧に興味を持ちだした少女の頃に日本に上陸した。化粧品売り場の一画に収まるのでは無く、ファッションフロアだったり、バラエティーストアだったりにコーナーを構えていた。
フランスのコスメブランドの洗練へと向かうエレガンスとは違う、アメリカブランドの男性を意識した女らしさの追求とも違う、ロンドンの女の子自身のためのとびきりポップで元気の良いセンスに、心を奪われた。
そのポップなセンスはパッケージデザインや製品のネーミングまで一貫しており、たとえばスペシャルレシピスのボトルデザインはとても個性的。化粧品のボトルに「魔法の秘薬」のようなアールヌーボーの味付けをしたそのデザインには発売当初「なんてカッコイイんだろう」と本当に驚かされた。化粧品のパッケージはそれまで透明のガラス瓶に薄ピンクやら薄ブルーの液体が入り、ゴージャスな蓋やラベルが付いているものだったのに、中身の見えない真っ黒のボトルに真っ黄っ黄の蓋。なんかヤバいもの入ってまっせ的なユーモア。

f:id:cocoanuts:20221117075615j:image

おもちゃみたいな見た目と裏腹に、お値段はそこそこしたので当時は買えなかった。今は、フェイスパウダー&パウダーケースを愛用している。独自の道をゆくコスメブランド、末永く女の子のためにがんばって欲しい。応援しています!