anemone

ぼんやりしたり、うっかりしたり。

KUBOとアタリ


ストップモーションアニメを二本見た。どちらも外国産の「日本」

KUBO


www.youtube.com

2017年11月23日エキスポシティ109にて観賞。
KUBOってそら苗字!とおそらく殆どの日本人は突っ込んだんじゃなかろうか。製作者サイドにも指摘はあったはず、でもそのまま主人公の名前にしたのね。大したモンダイじゃないと思ったんだろうなぁ、大したモンダイなのになぁ。キラキラネームというか、難読名前が流行っていても、悪魔ちゃんとかラファエルくんとかつけちゃう件はあるかもだけど、名前に苗字はつけないわねー。佐藤鈴木くんとか?マイヤー・マイヤーってのがいてたなそういえば。

鮮やかな画面、視点がダイナミックに移動して、奥行きのある世界を生み出している。雪の中のニホンザルの造形の素晴らしさ。闇夜にするーっと現れる二人の刺客のゾッとする佇まい。心が壊れていくお母さんをそばで見ている切なさ。画面に見とれているうちに、ストーリーはわりとこじんまりと収束していく。見知らぬバディが心を通わせ家族になっていく話かと思っていたら、親子は姿が変わっていてもわかるのよ的なことに。最後は子どもが見て安心できるようなエンディングに。
するすると動く登場人物を見ていて、考えてはいけないだろう思いがついでてしまう。人形アニメでなくていいんじゃない?CGで良くない?

 

 

犬ヶ島


『犬ヶ島』日本オリジナル予告編

2018年5月27日エキスポシティ109にて観賞
ウェス・アンダーソン監督作品は初めて。いやこれ大好き。
ストップモーションアニメであることの必然を感じる、画面の手触りというか、ちょっと表面が凸凹してるような人形がそこにいて、もそもそ動いてるのがわかる映像が好き!
なんだろう、押し絵?羽子板にあるような立体だけどどこか平面を感じさせる空間表現も好き!
昭和30年代を思わせるレトロな小道具や大道具も素敵、それと近未来をブレンドする塩梅のセンスも大好き!
すこし白っちゃけたような色彩も好き、犬たちがプシッとくしゃみする設定は堪りませんな。わかってらっしゃる監督ー!
なんだかチェコのアニメに感じるような間合いだったり動きだったりだなと思っていたら、ヨーロッパのスタジオとの製作だった模様。

吹き替え版でみたため犬たちもみな日本語喋っているので、アタリ少年と犬たちのコミュニケーションできてるんだかできてないんだかって微妙な感じが伝わってこなかったのが残念。
そうそう、アタリってのは日本人は名前につけないってアメリカで批判されたとnetの記事にあったが、こっちの名前はそんなに違和感なかったな。亜久里もいるし、アトムだっているぞ!