anemone

ぼんやりしたり、うっかりしたり。

オデッセイ

エキスポシティのIMAXにて「オデッセイ」。大変楽しく鑑賞した。小学校5年生男子を数人連れて観に行きたい、そんな映画。以下つらつらと感想を。

 
 
 
 
  
 
悪人が出てこない、後味がよい、それぞれの立場でいろんなアプローチで前向きに頑張る、お色気サービスショットがない、一話完結、世界平和、仲間への信頼、そんなあたりが満載で5年生男子に見せたいと思うんだろうなぁ。お酒を飲むシーンもタバコを吸うシーンもなし。
 
困難に対して、今ある材料でもって知恵と工夫で立ち向かう。もちろん「火星DASH村」であるわけだけど、「無人島に生きる16人」という本にも似てるな。みな前向きで「キチンとしてる」。

 

無人島に生きる十六人 (新潮文庫)

無人島に生きる十六人 (新潮文庫)

 

 

 そうそう、ディスコミュージック満載なのだけど、いやー、アメリカ人、ドナ・サマーとか好きよね。映画全体の明るいカラッとしたムードは、ディスコミュージックのなせる技。アメリカ人にとって、ディスコミュージックって何なんだろう。「ラブソングができるまで」で、80年代バカPOPを改めて「恥ずべきもんでもない、だってこんなに楽しいんだもの、人を楽しくさせるんだもの」と肯定していたけど、主人公めちゃくちゃケナしながらも、ディスコミュージックだったおかげでダークサイドに堕ちずにおれたんじゃないかな。あれがディスコミュージックじゃなくて、んー、たとえばピンクフロイドとか?そんなんだったら、ガンバロ!って思えなかったかもね。

というか、最後に「I Will Survive」を流したいがために全部をディスコミュージックで統一したのではないかな、なんて妄想する。場面場面の音楽のチョイスが画面の状況に対するツッコミになってるのが楽しい。
 
 
あとこれは愚痴。巨大IMAXで見て満足したけど、没入感をより楽しめるのは、眼鏡なし&吹替だと思うので、IMAXだともれなく3D&字幕になってしまう現状が困る。