anemone

ぼんやりしたり、うっかりしたり。

スター・ウォーズ /フォースの覚醒

正月休み、エキスポパークのIMAXで「スター・ウォーズ /フォースの覚醒」を観た。3Dであったが、んー、どうだろ、あのでっかい画面のIMAXでもって吹き替えの2Dのがよかったなぁ。その方が没入できたと思う。
画面は巨大、一応奮発してエグゼクティブシートを購入、座面をリクライニングできたのでよかったけれど、これを通常座席で見るなら、かなり後ろのシートを取った方がいいと思う。6階建ての高さのものをずっと見上げてたら首が痛くなってしまうと思うな。

私はそんなにはスターウォーズには思い入れは深くない。エピソード4と5はリアルタイムで映画館にて鑑賞、6はビデオだったかな。そりゃビックリしましたさ、映画館で4を最初に観た時は。ちゃちくない壮大なスペースオペラ!広い広い惑星の砂漠やら雪景色やらの中をでっっっかいマシンがデンツクデンツク動き回って。人類はすごいもんが作れるようになったのねって感心したもの。
エピソード123は見ていない。ビデオでも見ていないな。何でだろう、なんで見ようと思わなかったのかな。なぜダースベイダーになったのか、アナキンは暗黒面に落ちたのか、ってのがテーマだと聞くだけで見る気をなくしたような。ええがなそんなもん、知らんがな、辛気臭いなぁって。

ではなぜ今回見に行く気になったのか。やはり、456の続きだと聞いて、またあのメンバーが出てくると聞いて123見てない私でも大丈夫と判断した。とにかく日本一の最新IMAXを体験したい、ならば新作のスターウォーズほどその体験をエンジョイするのにふさわしいものはなかろ?

面白かった!十分楽しめました。IMAX凄い!包まれる感じ。ノーマル映画で見てないから比較はできないけれど、見る事が出来る環境ならIMAXで見た方が楽しめる!と思う!3D具合は箕面IMAXで見たアバターの方が感動した。メガネがあるとどうしても気になってしまうのでこのスターウォーズは3Dでなくていいな。

レイア姫、もとい、将軍が良かった。いい感じに老けてくれてて、サッチャーさんやらメルケルさんやら実際にいる女性宰相のもつ独特の雰囲気のようなものがちゃんとあった。ハンソロ見て「女性」の部分がじわっと出てきてしまうあたりも巧み。若さを留めようと整形を繰り返し、結果モンスターのようになってしまうハリウッド女優が何人かいるが、そんなことになっていなくて本当に良かった。
ハンソロも老けた。この老けた二人の間に通う気持ちが愛おしい。年をとった者たちが昔愛した相手を抱きしめる。自分が年をとったからそういう場面がグッとくるのかな。生殖をともなわない異性間の愛情。なんか言葉にしたら変だけど、幾つになっても相手を愛おしい可愛いと思えるというのは、今の私には最高のファンタジーだ。

ツッコミどころも幾つかある。なんであんなに目立つ格好なのに警備に見つからないんだ、とか、あんたいつの間にそんなに強くなったとか。なにより気になった点は、テクノロジーがあんまり進歩してなさそうなところ。30年経ってるんでしょう?人物がちゃんと老けているだから、その分いろんなモノが技術革新しててもいいんじゃない?ファルコンはそのままでいいとして、両軍の攻撃機はもっと違うもの、わぁ、それぞれこんな風に進化したんだ!みたいな驚きが欲しかったな。人間を取り巻く周りのものが30年の歳月を感じさせてくれないから、人間だけ老けてるところに違和感が生まれる。

あともう一つ、あの彼、顔でっかいですな、マスク外してもまだマスクつけてるみたいなでかい顔でビックリ!いや男前でしたがね、でもでかいわー顔。