anemone

ぼんやりしたり、うっかりしたり。

引き続きのお絵描きAI

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これはなかなか上手く描けたんじゃない?お絵描きばりぐっどくんがつくった「セザンヌが描いた姫路城」

 

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ターナーが描いた戦艦大和

 

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「ルドンが描いた太陽の塔

 

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「ヒエロニムス・ボスが描いたユニコーン

 

まぁ、前人を凌ぐ全く新しいものはできないけど、ちょっとした時間潰しには楽しいもんですなー

 

大谷選手、単年でエンジェルスと契約。これは旅行業界はお喜びでしょう!応援ツアーの企画が安心して組めるものね。日本人今は海外旅行自粛する人多いけど、こんなもんじゃ無いよ、本気出したら。アメリカ旅行するならどこかの球場で、できたら本拠地で、大谷選手見たい!って思う人は山ほどいると思うな。アメリカの球場関係者の皆様、これから日本人大挙して訪れるでしょうけれど、日本人は球場に「ジ・アメリカ!」を感じたいので、あまり日本人ウェルカムな雰囲気出しすぎないようにお願いします!

 

 

文化庁メディア芸術祭の旅3

朝はのんびり支度しチェックアウト、スワニーはフロントに預けてバスで東京都現代美術館へ。

「ジャン・プルーヴェ展 椅子から建築まで」昨日から名作椅子ばかりみている。昨日はデザインに重きを置いた椅子、今日は生産性と美しさとの兼ね合いを追求した椅子。私が学校でお世話になった教室の椅子の原型はここにある。f:id:cocoanuts:20220925182623j:image

そして、プレハブ建築の概念を作った人。小学校はプレハブ教室、大学もデザイン科や彫塑科はプレハブ教室だったぞ。お世話になりましたわー。つっかえをまず立てて、そこにモジュールを嵌める形で作る仮設の家。f:id:cocoanuts:20220925182720j:imageアルミ材でできたパネルをダンダンダンと建てて作った家もあって、風が通らなくて日本には向かないな。んー、思えば日本の家は木組で元々プレハブみたいなもんかな。バラバラにして大事な家屋の移築も当たり前にしてきたわけで。

お昼は美術館のレストランでラザニア。昼からどうしようか迷う。椅子や建築系が続いたので、気楽に見られるものがいい。アリスか、イッタラか。アリスは巡回でハルカスに来るそうなので、イッタラにする。渋谷bunkamuraへ。

んー、これはなんつーか、「見たことある」ものばかりで、別に展覧会でなくてもよかったな。職人さんがバードをくるくるしゅっしゅっと作る映像は見とれてしまう。f:id:cocoanuts:20220925184829j:image

さてさて、少し早いが荷物を取りに新橋に戻って、空港に行きましょう。

羽田空港にフライト2時間前に着いた。土産物を冷やかして、3階のスタバで休憩。甘い飲み物が染み渡る。いやいやいや、よく遊んだ。飛行機は離陸時混雑のため待ち、着陸時もまた混雑のため待った。お疲れ!また来年も行くぞー!

 

文化庁メディア芸術祭の旅2

台風の大雨で静岡あたりが大変なことになっている。昨日は雨に合わずにおれたけれど、今日は無理かも。今日はメディア芸術祭の方は昼イチのアニメ上映からなので、午前中は建物見物。まず高輪消防署二本榎出張所の見学。昭和8年落成のドイツ表現主義のデザインが特徴の建物だが、未だ現役で地域を守っているのが素晴らしい。f:id:cocoanuts:20220924183022j:image

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そして、見学者に対して広く門戸を開けており、予約も不要、見学お願いしますーと受付に言うだけで、説明役の隊員さんが一人ついてくださるのだ。はい!っと元気よく来てくださった若い隊員さんの、あらま、カッコよろしいこと!日焼けした肌にマスクされているのでより一層大きく見えるのかくっきり二重の目が涼やかで美しい。がっちりした体躯で、お話もハキハキ楽しげ。いやー、お金取れる位の男前ですわー。いろいろ説明してくださるが、こちらが勝手にドギマギしてお話の半分は素通り。望楼下の貴賓室のような場所が小さな資料館のようになっている。

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竣工当時は駅裏はすぐに海だったそう。高台に建ったこの建物からはずっと向こうまで見通せ、望楼から火事はないか見張っていたそうだ。消防署は空襲を免れ、その空襲で燃える東京の火をこの出張所保管の国産第一号日産製消防車で消して回ったとのこと。最新型の消防車に挟まれて博物館から古巣に戻った消防車がなんだかにっこり笑っているよう。f:id:cocoanuts:20220924185006j:image

いやー、いろんな方面で思わぬ眼福でございました。説明ありがとうございました。帰り道、すぐそばの小学校も同時期の竣工で、当時としてはとてもモダンな建物だったとのこと、ちょっと覗いてみる。あー、なるほど、最近の建物と言っても通用する現代的な顔。真四角の窓がかわいい。これは多分当時は上げ下げ窓だったんではないかな。それを上下にそれぞれ左右の引き戸式に後で変えたのではないかな。母の実家の洋館も、上げ下げ窓をトイレ用の小さいサッシ窓上下に変えてしまった。ううむ。

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ちょうどお彼岸、最寄駅泉岳寺の先祖のお墓にお参りしてから(47 assassins!)、次の目当て建築の高輪ゲートウェイ駅まで歩く。ここからまた新橋に戻りましょう。天井高くて明るいなぁ。上階のスタバからは線路が見えるのだろう、行き交う電車を見たりしながらのお茶とお喋りは楽しいだろうな。f:id:cocoanuts:20220924210836j:image f:id:cocoanuts:20220924210904j:image 駅の周辺は大々的な工事中なので今はちと鬱陶しい景色だが、工事が完成したら、きっと駅周辺見通せて晴れ晴れと気持ちの良い場所になるのだろう。いや待てよ、周囲に高い建物が建つとしたら、あの埋もれてしまった高輪消防署二本榎出張所のように何も見えなくなってしまうのかもしないな。窓から工事現場しか見えないからこその明るさと解放感だったとしたら悲しいな。

新橋まで戻り、お昼のサンドイッチと冷製スープを調達して、またメディア芸術祭へ。それ食べた後、見たかった短編アニメーション鑑賞。その後予約してあるワークショップに参加する。色分けした蛍光板を重ねることによって、投影した二次元画像がRGBで分光され立体的なアニメーションのような見え方になるという原理(特許取得済み!)を利用してなにか作ろうという試み。硬い頭を絞ってあれこれ考えるが、なかなか特性を活かした形に出来ず苦戦、あえなく時間切れ。時間内にアイデア出して形にする、という普段やらない頭の使い方はとっても新鮮な体験だ。上手く行かなかったけどね。

さあ次は展覧会を見に行こう。上野の東京都美術館の「フィン ユールとデンマークの椅子展」


金曜日は夜遅くまで開いている。モダンデザインのメインストリーム。歴史を追ってたくさんの椅子を見た後、待ってました!名作椅子に実際座って心地を試せるコーナー!片っ端から全部座ってみる。やっぱねー、脚短い貧弱な体つきの私にはしっくりこない。サイズが合ってないので、安楽椅子でも安楽できないんだよねー。そんな中でもペリカンチェアが包まれる感じでよかったな。リプロダクト品はいくらだろう。ほうほうほう、結構しますねー 

さて、帰りましょう、雨は心配したほどには酷くない。また汐留シティセンターに寄り、今回はシンガポール鶏飯のお店で鶏麺の定食。ポソポソした麺の食感が楽しい。鶏も蒸しと揚げのハーフ&ハーフでどちらも美味しい。満足満足。朝食用のクランブルアップルパイをバビーズにて購入、シャワー浴びて寝る。

夜中にぽっと目が覚めた。なんだろう。テレビをつけたら、北大阪で地震とのテロップ流れていてびっくり。またですか。何年前になるのか、大きな地震が北大阪を襲った時も私はメディア芸術祭を見に東京に来ていた。家に戻ると箪笥もテレビも倒れ、テレビは私のベッドに軟着陸していた。東京に行かずにベッドで寝ていたら怪我していたかもしれない。運を感じるなー

文化庁メディア芸術祭の旅1

年に一度のお楽しみ、東京旅行。有名建築を見て歩くのが楽しくなってから10年以上は経つか。東京でしか開催されない美術展に合わせて日程を組み、建物みたり展覧会行ったりの旅行を続けてきた。2017年にぽっかり空いた時間に丁度開催されていた文化庁メディア芸術祭に寄ってみたところ魅了され、それからはメインがメディア芸術祭見学、ついでに建物と展覧会見物という配分になった。メディア芸術祭展が9月に時期がずれたので、東京旅行もこの時期に変更した。

文化庁メディア芸術祭は、前年メディアに発表されたアート、映画、マンガ、ゲーム、テレビラジオネット等の企画などから優秀なものを選んで顕彰するもの。全世界からのエントリーが可能。つまり最新のそこらあたりの分野のオイシイところを一挙につまんで味わえるという(しかも無料で!)、とても楽しい催し。受賞作品に合わせて、作者を講師にワークショップや講演も行われるので、参加できそうなものがあると申し込んでおく。今年もひとつワークショップに参加する予定。

東京へは飛行機移動。先週は台風で飛行機欠航あったが、今週もまた台風になりそうな熱帯低気圧あり。朝早くの飛行機に乗り、開場と共にメディア芸術祭会場の日本未来科学館へ。休暇をとっての参加なので平日で空いている。短編アニメーションの上映の合間を縫って、VRを使った作品を次々予約、どんどん体験していく。最初にVRというものを体験したのも何年か前のこのメディア芸術祭だった。VRが出始めの頃で、ビルの庇みたいなところを伝って逃げ出した猫を捕まえよう、みたいなのだったような。で、最後は盛大にビルから落ちたぞ。後ろからケーブルが出ているでっかいヘッドセットつけて。それからあっという間に、近年賞をもらう作品はVR使ったものが大変多い。今はコロナの影響でマスクした上からゴーグルカバーの不織布せんとあかんし、私はメガネもつけてるし曇るしズレて眼球にゴーグルカバーのエッジが当たるしヘッドセットも落ちそうだし、やると楽しいけれど、ここらへんのストレスが軽減されないとVRのエンタメは次のステージには進めないよなー。昼食を挟んで短編アニメーションの上映を3バージョン観て、体験型の作品鑑賞もあらかたやり、メディア芸術祭は本日はここまで。

 

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次は建築見物を兼ねて赤坂のとらやまで。ゆったりと空間を使い、カーブに沿う木材が美しい。期間限定の栗氷を注文、和三盆の蜜、底に潜んだ栗ペースト入りの白餡、栗ゼリー、白玉、上からかけられた微細な甘露煮の栗。今年のかき氷の締めに相応しい美味でございました。f:id:cocoanuts:20220924173940j:image

とらやを出たら、もう日は暮れている。店内を浮かび上がらせる灯りが美しい。f:id:cocoanuts:20220924174209j:image

宿は会場が日本未来科学館になってからは新橋。ゆりかもめに乗りやすいし、あちこちいくにも路線を選び放題なのが良い。また、汐留シティセンターが、酒を飲まないおばさん一人旅の晩御飯に使いやすいお店が多くて便利なのだ。それぞれのお店に夜の定食があるのでね。今回はベトナム料理のお店で焼きそばの定食。サラダ付いているが、焼きそばにも野菜がやたらと入っていて大満足。そしていつものバビーズで朝食用のアップルパイ買って部屋に帰る。今回はSポイント使いたかったのでレム。ダブルの部屋を一人使いでゆっくりできるから居心地が良い。眠りに特化したホテルとのことで、確かになんでかわからないが直ぐに寝ついてしまう。や、歩き回って疲れているだけか?

 

 

そっちには僕の声 届いてますか

長年山崎まさよし氏のファンクラブに入っている。小室サウンド全盛のなか、ブルースとPOPSをミクスチャーした音楽性に驚き、応援の意味を込めて入会した。最初の磔磔ライブを「磔磔かー、ちょっと行きにくいなー」とスルーしたのを今でも後悔している。歌謡曲っぽさのない、それでいてJ-POPでもない、オールディーズ洋楽王道ポップスに通じるようなメロディーを作る人だと思った。歌詞も、若い日本人で大風呂敷を広げ過ぎないこんな洒落たスモールソングを書ける人はいないよ、と感心した。好きな曲は「二人でパリに行こう」「お家に帰ろう」「昼休み」「コイン」あたり。そのうち段々とスモールソングを書かなくなり、歌い方もあまり好みでない方向になっていき、今や新しいアルバム出ても買わない不良ファン。ならばなぜまだファンクラブに入っているのか。何だろう、まだ好きで応援したいと思っているんだな、きっと。そしてライブに行きたいかも。一時ブラジル方面と接近して、ほら、マルコス・スザーノと一緒に青山あたりでセッションライブしたりでワクワクしたけど、近年は弦楽とのステージが多くてね。彼のライブではうねるようなグルーヴを楽しみたいと思うのだけれど、ストリングスと一緒ではなかなかそれは味わえない。チケット代もバカ高いし。で、ファンクラブツアーってのがあって、それは弾き語りメイン、リスペクトするミュージシャンをゲストに招いてのセッションがあったりで楽しかったのだ。そういうのを待ってたんだけれど。

久々のファンクラブツアー、え、ホンマですか?ホテルで一日2ステージ。対戦ゲームと写真撮影、抽選会のついでにライブもあって。ワンステージ1時間半で¥18,800円、2ステージ見るのなら37,600円でございますことよ。何だこれ、どこへ行くんだ、山崎まさよし。茨木音楽祭のあの酷いライブの借りはまだ返してもらってないぞ。ご自分でも絶対また来てやりますってリベンジ宣言してたじゃないですか。どうしようかね、ファンクラブ。退会の時期か。

でも応援したい気持ちはまだある。

ソングライターとしての彼はもっともっと評価されていいと思う。ワンモアは秒速5センチメートルのお陰で世界的に知られたけれど、やはりメロディーの普遍的な良さがなければ、こんなにもいろんな国の人たちに愛されなかっただろう。私は「僕はここにいる」はいろんな国でその地の言語で歌われたなら、世界の人に響くと思っている。サビ前のブリッジとアウトロのフェイクが1番の聴かせどころという珍しい曲。

ユーミンはフランス語の歌詞アレンジに親和性があるけれど、山崎氏の場合、スペイン語ポルトガル語が合うと思うのだけれど、どうだろう。これはスペイン語による歌詞翻訳MAD。

これは歌詞の内容だけ伝えているけれど、一歩踏み込んでガッツリ歌える歌詞に仕立て上げ、その国の人に歌ってほしいなぁ。そうするとどんどんカバーされていくんじゃないだろうか。ここはひとつ!事務所として多言語カバーをしやすくする取り組みをしても良いのではないかなぁ。いろんな言語に訳しネイティブの歌手に歌ってもらったカバーアルバム制作しませんか、オフィスオーガスタ!「ツバメ」はフランス語に、「長男」は韓国語、「ワンモア」はスペイン語で、「やわらかい月」はまさかの英語、「コイン」や「僕はここにいる」はポルトガル語。僕ここはこの人にカバーしてほしいなあ。

嘘だといってよ、ショー!

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「グランマモーゼスが描いた東京スカイツリーとその周辺」by お絵描きばりぐっどくん  うーん、横浜マリンタワー京都タワーが混じってるけど、富士山描いとけばまぁいっかーと言ったところか。

54号ですかー。アメリカの人たちはホームランが大好きらしいので、今年のMVPは十中八九ジャッジ選手が獲得するのでしょう。でも満票ということはないな、多分。

ものすごく仰々しいジャッジvsオータニの対決動画。

ここはひとつ村上宗隆選手に奮起していただいて、いつもに増してぱっかんぱっかんホームランを量産し、ジャッジ選手の数字を脅かしていただきたいもの。

ジャッジ選手がこれだけHRを打つのは尋常ではない、との主張には、いやいやいや、ファーイーストのベースボールリーグには、博多人形の若武者のような福々しく端正なお顔立ちのヤングガイがおりまして、MLBを凌駕する成績を上げていますよ、と言いたい。MLBとはリーグのレベルが違うし、との意見には、その低いレベルのリーグにおいてさえ、二刀流でエクセレントな成績を上げる選手はいない、アンタの言う「最高峰のレベルのリーグ」でオータニがどれだけとんでもないことを遂行し続けているかわかってんの?と詰め寄りたい。がんばれ、村上宗隆選手!(勝手なこと言うてごめんなさい)

ジャッジ選手がHR記録更新でMVPとなったら、今後どれだけ大谷選手が高いレベルで二刀流を継続したとて、何かの記録が更新されたらMVPはそちらに行ってしまうということにならないか。これから引退まで大谷選手が今のペースで二刀流を続けていけるとは思えない。忘れがちだが彼だって人間だ。彼が二刀流を断念したときにはじめて、二刀流で活躍していた時期の彼がとてつもなく輝いており、どんなに野球ファンを楽しませ、斜陽の一途だったベースボールを救ったか、アメリカは思い至るのだろう。リアルタイムで彼を正当に評価し賞賛しMVPを進呈していたら良かったと後悔するのだろう。そう、裁判で無罪になったシューレスジョーを野球界から追放したことを後々まで後味の悪いものとして記憶しているように。

おじいちゃんはショーが先発した試合で逆転ホームランを打って勝つのをこの目で見たんだよ、と孫に自慢する時、孫は聞くだろう、じゃぁMVPはショーがとったんだね!え、違うの?なんで?そんな事できる選手はショーィしかいなかったじゃないか。え、ホントに毎年ショーがMVPとるのは何となくイヤだってみんなが思ったってのが理由なの? Say it ain't so, Sho!

ぴったりハマる歌2

何かの状況にぴったりハマる歌の1ジャンルに、映画の主題歌がある。もちろん、その映画のために作られた歌ならばぴったりハマって当然だけど、そうではない、もともとの在り曲を主題歌にするというもの。最近知ったものでは、これがピカイチと思う。映画「しゃぼん玉」の主題歌、秦基博の「アイ」

彼が宮崎県出身ということで、宮崎県が舞台であるこの映画の主題歌になにか曲を提供してくれないかという映画サイドの申し出に対して応えたのが、9枚目のシングルとしてすでに世に出ていた「アイ」の弾き語りバージョンだった。歌の冒頭の一行、「目に見えないからアイなんて信じない、そうやって自分をごまかしてきたんだよ」がまさに主人公の半生を現したもの。手や目をかけてもらうことなく、愛を実感できないまま育った主人公。そんな欠落した部分を、ひょんな事から過ごすようになった大自然に囲まれたおばあさんの家で、おばあさんや地域の人たちから手や目をかけてもらうことで埋めていく。「ひとつ欠けたままの僕のハートがほら、じんわり震える」

彼女を愛することで今までの自分がどれだけ愛を渇望していたのか知る、そしてそれ故に今度は今の愛を失ってしまうことを恐れる、そんな恋愛の歌だとは思うのだけど、しゃぼん玉以降は、もうこのやさぐれ青年と田舎のおばあさんの歌にしか聞こえなくなってしまって、歌がハマりすぎるのもどうよ。

 

オフィスオーガスタつながりで、ぴったりハマる映画主題歌といえば、「秒速5センチメートル」の「One more time,One more chance」これはスペイン語カバーかな。

今や本家山崎まさよし氏のワンモア関連の動画へのコメントは、日本語よりも英語やスペイン語のコメントの方が多いというワールドワイドな愛され方だ。幼い時に惹かれてからずっとその想いを心に持ち続けて次の恋愛に進んでいけない主人公。まさに「記憶に足をとられて次の場所を選べない」彼。3部構成のうち、現在を描く三部はまるまるこの曲を流すのみ。んー、映画自体が壮大なワンモアのPVとも揶揄されることもありますなー。都市に暮らしながら、生活のふとした場面で湧き上がる圧倒的な喪失感。つい探すことで失ってしまったことを都度思い知らされる悲しい痛み。もちろんこの歌も、この映画のために作られた歌ではない。というか、この曲が主題歌になるのは2回目だし。

 

1度目は、この歌を作り歌っている山崎まさよし氏主演の「月とキャベツ

華々しく活躍しブレイク後に燃え尽きて、今は田舎の廃校で一人キャベツ育てながら暮らしている元カリスマミュージシャン。その彼の元へ押しかけるファンの少女。彼女とのふれあいで彼はもう一度曲を作ろうと思うようになる。そして書き上げたのが「One more time,One more chance」

彼のミューズとなった彼女だが、彼の前に現れる時点で災害で死んでいる。彼が音楽へと再び歩を進める決意をした時、役目を終えて消えてしまう。

もともと映画制作サイドは主人公にもう少し年上のミュージシャンを想定していたそうだ。一世を風靡した後隠遁するのだから。対バンのミュージシャンに当たりをつけてライブ見に来たら、その前の若い山崎氏の方が目に留まり、オーディションに呼び、そこで彼が歌ったのが前からの持ち歌「One more time,One more chance」で、映画にぴったりだということで、若い彼に決定したという経緯。今でこそ口角下がる笑い方の日曜大工好きなおじさん風でありますが、28歳のおっちゃんの曲がり角を過ぎる前、25歳前後の山崎氏はそらカッコよかったのでありますよ。見た目良好ということで主役に決定、主題歌も決定。確かにラストで彼女を幻視しながらピアノで弾き語る、ワンモアのほぼリバーブ無しの圧倒的な歌声には心打たれる。というか、この歌が強すぎて脚本のアラやら踊りの下手さやら諸々のことを吹っ飛ばして満足してしまうという、そんな映画であります。山崎氏は主題歌だけでなくサウンドトラックも担当しており、完成した映像を見ながら作曲、音をつけていったとのこと。それがとっても良くて。女の子が別れを告げるシーンでは、主旋律をチェロがとりアコギとバイオリンがアンサンブルを形成、切なくも美しいメロディーが映像に被って見るものの感情を揺さぶってくる。アカデミックな音楽教育を受けた訳でない、地元では港湾労働者だった23歳が、こんなに格調高い音楽を作るんだ、とその才能に驚いたな。そういえばこの映画も秒速と同じく、長いワンモアのPVだといわれていた。

でも、私はあまり映画の筋にはこの曲はハマっていないように思う。失った愛を忘れられずにいる、過去に囚われている横浜の青年の歌なわけで、今さっき失ったばかりの愛を嘆く歌ではない。じゃぁどんな曲がこの映画にぴったりハマるのか。映画制作サイドは奥田民生氏やら斉藤和義氏などが主人公役のイメージにあったと聞く。せっちゃんを主人公とした場合は主題歌はこの歌どうだろう。

「無意識と意識の間で」行かないで、そばにいて、現実を見ないで、僕を子どもにかえしてよ

映画自体が、夢かうつつか、みたいな話。自らがこの世のものではないことを隠して過ごしていた二人の日々は、マスカレードとは呼べないだろうか。セリフの中に「夏休みが終わっちゃうね」というのがあるが、隠遁中のミュージシャンを夏休みの子どもととらえると、夏休みが終わってもうあなたとふわふわ過ごした子どもではなくなってしまった、になる。

「行かないで、そばにいて、毎日を僕にして、僕を子どもにかえしてよ」

 

二度あることは三度あるかな?もう一度「One more time,One more chance」を主題歌に据える映画が出てきてくれたら面白いのにな。