anemone

ぼんやりしたり、うっかりしたり。

女性コンビ漫才台本 アナウンス

いろんなお仕事で特徴的な口調ってあるよねー

うんうん、あるある。服屋の店員さんとかね。

いーらっしやいまへー

へ・ひらっしゃいまっへー    お手にとってほらんくらはいまへー

なんかどっか空気抜けてるような口調でね。べったり横にはつかないけど、認識はしてますよーっていう意志が、あの空気のもれ具合から伝わってきますな。

居酒屋から転職したら戸惑うやろねー   いいいらっしゃいませー!! 先お1人様、お後お2人様ご案内ー!

男1人に女2人のグループね。

本日の日替わりはデザイナーの気まぐれスカートです!あぁりがとうごぉざいまっすー!かわいいいただきましたー!どんどんどん!

何叩いてんのよ

マネキンのボディやん!

あかんて!水泳大会の選手紹介のイントネーションも独特やねー

第3のコーーース、速水すぐる君。イトマキスイミングクラブ

そうそうそう。区切りんとこですとんと落ちんねん。トラック競技でもそんな感じやんな。第一のコーース青柳君っちゅうてね。

ブティックの店員さんが転職したら  台にお手をついてくらはいあっせー  位置についてくだはいあせー

これは新記録は出えへんなー

特徴あると言えばバスガイドさん!

はいはいはいはい、滑らかにすーっと名所旧跡を説明してくれる。

あんまり抑揚つけすぎずにねー。それ聞きながらうとうとしたりするんが気持ちいいんよねー。

(右手で指し示しながら)皆様、右に見えますのが古今和歌集にて学問の神様菅原道真公が「このたびは幣もとりあへず手向山 紅葉の錦神のまにまに」と読んだ手向山でございます。左に見えますのがAEON MALLでございます。

AEON MALLは珍しくないから別に説明はいらんかなー やっぱあんまりみないとこでないと。

皆様右手に見えますのは長崎屋でございまーす

なんでまたスーパー。長崎屋て珍しな、てかもうドン・キホーテの子分になったんちゃうん。

皆様右手に見えますのはサンチョ・パンサでございますぅ

いやいやいや、怒られるわ。ん?つぎも名所?

(肘を高く上げ斜めに手刀を切るようにヒラヒラしている)

どこ見たらいいん?右下?

いや、ファウルを打った後の大谷翔平選手。次の打球の弾道をイメージしてやね

紛らわしいわ!

バスガイドさんが居酒屋に転職したらどうやろね。

じゃ、とりあえず人数分ビール貰おうかなー

皆様、飲み放題の終了時刻、こちらのホワイトボードに書かせていただきましたが10時15分、15分前にはお名残惜しいとは存じますがグラスの集合をお願いします。見開き右下のメニューをご覧ださい、嘉永6年ペリーが艦隊を率いて浦賀にまいりました時、黒船の艦隊を見た江戸の民は大騒ぎ、泰平の眠りを覚ます上喜撰たった四はいで夜も眠れず、とうたわれましたが、その静岡のお茶を使いましたサワーが当店自慢の一品でございますー。

いいからはよ乾杯させてー!

乾杯ですか!ではお恥ずかしながら一節お耳汚しをさせていただきます、♪かんぱーい、いま君は〜

もうええわ!

 

 

 

 

女性コンビ漫才台本 アルバイト

学生時代、なんかアルバイトしてた?私は家庭教師やっててんけど。

はいはい、バイトね。長かったんはマクドかなー。コンビニもやったけど。

どっちもバイトの王道やね!なんか変わったバイトせんかった?

あー、ウグイス嬢やったことあるよ。

ウグイス嬢!ウグイス嬢ってアレ? ナンバーセブンティーン、ショーヘーオーーータニーー!

それ球場やし。それもMLBやし!んで男性やし!違う違う、選挙選挙、選挙カーに乗って街行く人に

危険を知らせていくやつ、狼が来たぞー!

なんでやの!違うでしょ、それ嘘言ってたぶらかすやつ

今度こそ狼が来たぞー!

何遍たぶらかしてんのかね    選挙カーで候補者を知ってもらうために名前をアナウンスするのがウグイス嬢。皆様、このたび市会議員補欠選挙に立候補いたしました越智、越智太一郎でございます!

なーんか政治家に向かん名前の人やなー

まず候補者に興味を持ってもらわなあかんの。名前連呼する間に色々エピソード挟んだり。

親近感持ってもらわんとね

隣町で生を受けた越智太一郎が地元を捨てて20年、

逃げたんかいな!

当時の事を知る人がいなくなるまでじっと我慢、満を辞しての立候補でございます!

なにをしでかしたんや!

車で回っているうちに、こっちに反応してくれたら素早くレスポンスせないかんの。越智太一郎、頑張っております、お手を払ってあっち行けとのご声援、ありがとうございます!

完全に迷惑がられてるやん

シッポを振ってのご挨拶、ありがとうございます!

犬?

んで候補者が何に強いか選挙民にアピールせんとね。越智太一郎、状況見て柔軟に主張を変える機敏さは誰にも負けません!

えっとソコって胸はるポイントなん?

コツコツコツコツ地道な活動も続けております!

そうそう、そんなんを言わな!

自動販売機があれば必ず下に手を入れ、落ちてる小銭を拾っております!

セコいな!

下だけでなくおつりが出るとこも必ず探っております!

念入りやな!で、どうやったん、当選したん?

あと一歩、あと一歩で、おちたいちろうでございます!

もういいわ!

 

声に出して読みたい

FIFAFIFA+というサービスを始めたそうで。

………*FIFA+では、世界中の国内リーグのライブ中継、マッチスタッツ、国際サッカー界の最高峰のアーカイブ、プレミアムオリジナルコンテンツ、没入型グローバルストーリーテリングなど豊富なコンテンツが利用できます。………

そのことをFMで知ったのだけれど、その時に久し振りにベッケンバウアーの名前を聞いた。

ベッケンバウアー!うわー、いつ聞いても威厳があって強そうだ。絶対声に出して読みたい。皇帝ベッケンバウアー!何かこう平伏してしまう響き。

そうそうそう、あの人も名前カッコいい、シンダーガード!エンジェルスに加入したバイキングの王のような風貌の投手。愛称はアメコミのヒーローからマイティソーとよばれるらしいが、でも!ここは言いたいよね、声に出して読みたいよ、シンダーガードだよ?雷神シンダーガード。カッコ良ろしなぁ。15三振くらい取っても息上がることなく平然とマウンドからスタスタ降りてきそう。

日本人が考えるカッコイイ名前と日本人以外がカッコいいと思う名前は違うんだろうな。どんな苗字がカッコいいと思うんだろうか。ポリコレに抵触するセンシティブなことなのかもなー。

私は佐伯とか相馬とか五十嵐とか北逵とかの苗字を目にするとカッチョよろしなーと思ってしまうけれど、外国の方はyamada よりもsaekiの方がなんか意味もなくカッコ良いよね!とは思わないだろう。漢字ってのが大きな要素か。五百旗頭さんとか花山院さんとか勅使河原さんとか無敵だな。書類やテストの時は署名に時間かかってタイヘンだろうけどね。

そうか、カッコ良い響きを知りたかったら日本以外のバンドの名前を見たらいいのか。誰しも「かっちょ良い響きの名前」を自分らのバンドに付けたいもんね。Mötley Crüeは「胡散臭い連中」、Led Zeppelinは鉛のツェッペリン号。Iron Maidenは鉄の処女The Velvet Undergroundは本の題名から。うんうん、みんな声に出して読みたいぞ。

この頃よく聞く日本のバンド、ひねりすぎたり文学的すぎたりで、でっかい声で読みたいぞって名前かなかなか見つけられない。声に出して呼びたい名前のバンドが増えますようにー

 

 

Sleepless in Seattle

NHK-BSのワースポ×MLBが始まって、で寝る前にちょこっと見たりする日々。ほぅ、試合中の大谷翔平選手は曲がり角でターンしてすっかり大人の顔。番組で見たときはうっすら無精ヒゲっぽい感じで、そうきましたか。かたやシカゴ カブス鈴木誠也選手、入団会見の時にユニフォームの第1ボタン開けて中のネックレス見えてたりして、こういう感じだとMLB側も彼のイメージ扱いやすいかも。雰囲気明るいし、なんといっても名前が良い!SUZUKIは苗字としてもブランドとしても有名だし、そしてSeiya!アメリカの人も言いやすいし、何よりSee ya!を連想させるし。筒香選手も調子良さそうだし、今年も門外漢の私も楽しませてくれそうでうれしいな。そもそも試合数の多いチーム競技ってとこが、その日の結果が悪くても「次行こ、次!」って感じで気楽に見られていい。

までも、野球の試合をずっと見ていたいとは思えなくて、ワースポみたいなダイジェスト番組で見るだけで良いやと思ってしまうところがニワカでござる。だって実際の勝負の場面以外の部分が多すぎて、退屈してしまうんですもーん。野球というスポーツが特別好きというわけじゃなくて、日本人選手の活躍が見たいだけっていうミーハーですな。

この週末「めぐり逢えたら」を見た。何度目だろう。Sleepless in Seattle. もともと彼はシカゴに住んでいて、奥さんを亡くし生活を変えるためにシアトルに引っ越してくる。シカゴには彼女との思い出が沢山あるから、と。そこでその楽しい思い出の象徴として出てくるのが、リグレーフィールドにシカゴ カブスの試合を家族3人で見に行く姿なわけで。そしてアニーの手紙の「私はボルティモアオリオールズブルックス・ロビンソンのファンです」という記述に息子君は運命を感じる。29年前の映画。その頃はこんな風にアメリカ人の生活の大いなる楽しみとして野球は君臨していたんだなぁ。エンディングのその先、今度は3人でマリナーズの試合を見にいくのかもしれないなと思ったり。

今は野球人気は低迷してて、ワースポによるとMLB大谷翔平選手に野球人気復活の命運を託しているとのこと。荷が重いよねー。私のような門外漢が見ただけでも、MLBのベースボールって三振かホームランかって感じで、打者も投手もパワー凄いんだけれど単調な気がする。日本の野球スモールベースボールの方が戦術が試合内容を変化させて見てて面白いと思う。でまた中継の工夫も日本野球の方が一歩先行ってるような。塁審カメラ!あれ凄い。長く見てたら酔うけども。塁審にカメラつけるのではなくて、ドローンにつけて安定した視点で内野側から試合を見てみたいなぁ。

どうしたら野球人気がまた盛り上がるのだろう。野球の特性、投手と打者の勝負の結果がバチっと出るスポーツ、で流れが寸断される間が多いスポーツ。細かく細かく賭けの対象にしたらどうかな。打席一回ごとに結果を予想する。スマホ投票かなんかで。で予想が当たったらポイントがつく。そのポイント数で、球場でグッズに交換できたり、選手とツーショット写真撮れたりするようにする。これだと打った選手が塁上でガード外したりしている間に投票できて良いんじゃないかしらん。ダメかなぁ。

ナスタチウム讃歌

春の園芸シーズン到来!ベランダに鉢花を並べて楽しんでいるが、そろそろ春から夏にかけての花をどうするか考えないといけないな!

現状は、パンジーが、6号鉢×4、小プランター1、大鉢1、そしてチューリップ鉢1と、後は冬越えしたサフィニァ1、アブチロン(姫りんご)鉢1、ナスタチウム1鉢、ハイビスカス鉢1が今のところのラインナップ。 

これは昨年のアブチロンが茂って花を咲かせているところ。だいたいこんな感じが秋まで続く。時おり切り戻さないと茂りすぎて少しの風で鉢が倒れてしまう。

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4月から5月にかけてのいつかに、パンジーたちをペチュニアフクシアに更新していく。ベランダ園芸が趣味というと、自然を大切にするナチュラリストと思われることがあるけれど、そんな事はなく、反対に花々に対して非情な独裁者だ。夏の花々に植え替える時期になっても、パンジー達はだらんだらんと茎を伸ばしながら花をつけている。それを無惨にもムシムシムシッと切りとって根っこをモリッと抜き始末するのだから。狭いマンションのベランダにあれもこれもは置いておけない。抜いた後には紅白のフクシア、ピンクと白のフクシア、ピンクと薄紫のフクシア、あと薄紫のサフィニア、小輪多花のペチュニアあたりを植え替える予定。フクシアは毎年咲かせているが、今回は年越しできなかった。

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フクシアの花が1番好きだ。細い枝をどんどん伸ばし大きな蕾を沢山つけていく。自分の花の重みで枝がしなっていく風情も良い。しなった枝の先からまたさらに下がって花が咲く。サントリーの園芸種はエンジェルスイアリングという名前がついている。

年越しといえばナスタチウム!年を越させよう!という意識は無かったけれど、ずぅっと冬中花をつけ、知らんうちに春になりもう満開だ。偉いなぁ。

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黄花のナスタチウム、ベランダ園芸にピッタリと思っている。まず葉っぱや花が落ちない。枯れてもずっと本体にひっついている。つまり落葉や花がらで下のお宅のご迷惑にならない。そして花が枯れても花がらが茶色くなったりしない。黄色いまま、あるいは白っぽくなるだけで、手入れをする暇がなくてもそうそうは見苦しく無い。茎が伸びて少し垂れ下がる風情もよろしい。苗も安い。食べようと思えば食べられるし。はっきりした黄色の花と黄緑がかった薄めの葉の色の組み合わせも爽やかだ。ナスタチウムは濃いオレンジの花色もあるが、あの色はちょっと暑苦しいかもなー。ともあれ、もっともっと使われてもいい花種だと思う。推し!

 

大阪中之島美術館

1980年代からずっと作るぞ作るぞと言いながら、もう年号も2回変わってやっと今年、大阪市の近代美術館が出来上がった。大阪中之島美術館。バブル期、バブル崩壊、平成不況を乗り越えて、ようやっと。市民や地元画廊からの寄贈が収蔵品群の出発点、作る作る言っている間に長引く不況でサントリーミュージアム天保山が休館、そこで収集していたポスターコレクションもこちらで預かることになってより一層充実した。

朝イチに入場予約して行ったが盛況。しょっぱなの美術館たちあげの礎となった山本發次郎氏や高畠アートコレクション寄贈の作品群のコーナーは人で一杯なのでサクッと飛ばして、次の貸し出し回数の多い海外の有名どころを主に展示したコーナーから攻める。おぉー、これは良いモーリス・ルイスですね!この展覧会は何点か撮影可能なものがあり、このルイスのものも撮影可。題名は実にタイムリーにも「オミクロン」なり。f:id:cocoanuts:20220226195312j:image

対峙していると色の川のダイナミズムと流れの緊張で空間がぎゅっと中央に向かって収縮しているよう、目の端にくる絵の外側には膨大なエネルギーがまさに絵に注ぎ込まれんと集まってくるような。でかい画面は伊達じゃない。写真集では味わえない感覚。

同じ部屋にマーク・ロスコとステラ。ステラのブラックペインティングを生でじっくり見る。全然ぺったりしていないのね。筋ごとに色の濃淡があるように見えて、でも黒。その中でも明るいと感じられる細いラインを辿っていくべく視線を動かしていても、辿りきれずにふらふらとあちこちを彷徨い始めてしまう。ただただ黒のラインが画面を埋めているだけなのに、とんでもない奥行きの入り口を覗き込んでいるような不安定な心地がしてくる不思議。

その先のデザインのブロックが1番の目当て。家具やポスターが並ぶ。アアルトの家具はオリジナル。ここら辺のジェネリックがいっぱい出ている家具プロダクトもんのコレクションってどうなんだろうなぁ。リートフェルトのレッドアンドブルーチェアが何脚も。へー、最初は色ついてなかったのね。

壁にはグラフィック作品の名作がズラリ。視野にすんなり収まってくれる囲われた中に美しく配置された画像と文字。お洒落!素敵!9月に東京のたばこと塩の博物館で見た杉浦非水展で1番のお気に入りになった彼の三越百貨店ポスターと再会。いやもうこれ最高!ジャポニズムによって大きく開花したヨーロッパのポスター芸術が一周回って、この上なく上品で豪奢な姿で日本に里帰りした。

すっきりとした線の三越美人の顔を見ていて思い出したのが、ミッシェル・オスロ監督の「ディリリとパリの時間旅行」。大好きなアニメ映画。この映画の中に彼女が登場しても全く違和感ないと思う。

映画は、手足のバレエのような美しい所作と調和のとれた色彩、登場人物の立体表現を抑制しつつ全体の構図は奥行きを感じさせて、ペープサートの舞台を見ているような統一感があった。ベルエポックのパリで活躍した芸術家が沢山出てくる。みなよく特徴を掴んで似ている。サラ・ベルナールを描いたミュシャのポスターも街角に貼ってある。三越のポスターは三越で復刻してくれないかなぁ。額に入れて飾りたい。

さて展覧会のポスター部門には、カッサンドルの「ノルマンディー号」やみんな大好きサヴィニャック、もちろんロートレッククリムトや黒猫ちゃんや東京オリンピックもあり、ありがとうサントリーさん。

異色なのは近代と現代を扱う美術館なのにアルチンボルドの油彩を持ってること。もともと別の大阪市にあったワイン専門ミュージアムの持ち物だったが不況で閉館、こちらに流れ着いたとのこと。ルネサンス期の油彩がシレっと一番新しい時代のデザインを見せるコーナーに展示してあり全然違和感ないのもすごいなー。アルチンボルドの時間を超越するPOP凄い。

最後まで見てもう一度最初に戻り、音声ガイドを借りていたので該当作品を見る。貧乏性。音声ガイド借りなくても良かったな。 なかなか充実したお披露目展覧会でした!維新が政権を握る前にコレクションを充実させていたってのが鍵か。あと、不況で持ち堪えられなくなった他のミュージアムからの寄託。待てば海路の日和あり。

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帰る道すがら突飛なことを考える。オスロ監督に大谷翔平アニメを作ってもらいたいなー。皆よく知る芸術家たちを嫌味なく似せて魅力的に動かせるなら、大谷選手の求道的なところやcuteな部分をこぼさず抽象化してくれそう。マーベルコミックのヒーローのようだ!とか日本のアニメヒーロー!って言われるけれど、アメリカンコミックやジャパンアニメの表現では、彼の魅力は伝わらないと思うのよねー。MLBが作ったアニメCM酷かったもんなー。

何が面白いかって日本やアメリカの中でも野球好きの間では超有名人だけども、地球上で大多数を占める野球に興味ない人らには全く知られてないこと。体格が良く、あっさりした顔立ちの人の良さそうな東洋人の青年。ひょんなことから彼のことを誰も知らない地で窮地に陥った彼を助けてくれた市井の人々を(子どもを?魅力的な女性?魅力的な女性を孫に持つ老人?)、今度は彼が救うことに奮闘するわけですよ。狙ったところに豪速球を投げ込む能力、誰よりも遠いところに球をガンガン打ちこむ能力、驚愕のスピードを持つ脚力。そして問題が活躍によって解決した後、その顛末を日本やアメリカのメディアに話すことでお金が得られるのを教えることで、彼らの金銭的なピンチを救ってあげる。どうよ。いい感じじゃないですか。いかにも俺は野獣だぜやってやるぜなアメリカンヒーローではない、ヘロヘロっとした喋り方の気のいい青年が実は凄い能力を秘めた人。実写が1番だろうけど誰もが知るあのキングオブ棒読みは如何ともしがたいわけで。オスロ監督ならいい具合に生臭さを抜いて芸術性を加味してくれそうかなっていうのが感想かなと思います、なんつって。までも、28才のお顔の曲がり角でおっさん完成ですから、もうこの企画は遅いわなぁ。妄想でニマニマしながら帰る。

cuteなアスリートたち

いやぁ凄かったな、中国での羽生結弦選手人気!それも可愛い可愛いと仕草や見た目に注目が集まって。スケートの実力あってこその人気と言及されることが多かったけれど、でもま、彼に手足が長くて顔が小さいスタイルの良さと整った顔立ちがなかったら、こんなに一挙手一投足見つめられなかったろう。注視されたからこそ彼の礼節を重んじるところや細やかな気配りがメディアでもって拡散されたのだし。

中国も「cuteなアスリートを愛でる」楽しみを見つけてしまいましたね!羽生結弦選手とて人の子、ワタクシ勝手に主張しとります「28才からおっさん顔の法則」が適応されたとしたら、今後は今の様な可愛い軸で尊びたい向きからは見た目も自然とズレて行くのではないかなー。そもそも羽生結弦という存在に慣れている日本では、2年前にすでに可愛い!を排除した方向性のCMが作られているし。

「SEIMEI」は、あの当時の少年から青年へと成長した佇まいが力強さと儚さを醸し出し、オリエンタリズム溢れる音楽と衣装も相まって今後もずっと語り継がれるマスターピースになったと思う。もちろんスケーティング技術の素晴らしさは第一義として。

羽生結弦選手には、今のどこかジェンダーレスな魅力から発展した大人のヤンチャさあたりを表現していただけたらなと願うばかり。一応ワタクシ個人的なマスターピースは、男性的魅力溢れるフィリップ・キャンデロロ選手の「ダルタニアン」であります。当時彼は25才、現在の羽生選手よりも若いんですねー。

 

大谷翔平選手も「末っ子気質」とスタイルの良さと整った顔立ちを持った「cuteなアスリート」であることは間違いない。野球選手に対してそうしたcuteという評価軸を持っていなかったアメリカ野球界は、彼の魅力をどう伝えるか戸惑ったのではないかな。今まではワイルドであったりパワフルであったりセクシーであったりしかアスリートに対する外見の評価軸がないところに、突然のcute。無理やりワイルドさを強調しようとして、日本人からしたらなんでこの顔を選んだし?と思うビジュアル多かった。良いんですよ、もっとcuteなトコ素直にとりあげてもらって。MLB The Show 22のCMは、大谷選手のビジュアルに対してワイルドさを諦めた感じがして違和感なく見られる。

28才の曲がり角を着実に進行している彼は筋肉増強によってかなりスムーズにおじさんへと着地しそうな気がする。これからはパワーを感じさせつつどこか愛嬌のある大人の佇まいを魅力的に表現して欲しいものですわ。

MLBといえば、少年野球に対する見識やその理想の実現の為に個人の力で和歌山に野球場まで作ってしまおうとする筒香選手、素晴らしいと尊敬している。筒香選手は、元々cute系ではないしもう立派なおじさんですね。今シーズンの活躍を願って、ツツツギョーー!の元となったこの歌を聞いときましょうか。

  

 

追記

いやいやいや、cuteっていう評価軸を新たに認識したとて、ここまで振り切ることはなかろ?と思うのだ。

cuteと言うよりもkawaiiか。kawaiiは容量用法を守って適切に処方しましょう。オーバードースは命取りですよ。